

土俵の上の闘志の火花

市の戦いから、相撲の生徒たちは、気迫十分でした。また相撲をやってきている先生もいるので、生徒たちはいい関係で充実した練習に取り組んできました。
会場の駐車場に着くと、会場までは、ちょっと距離があるのですが、歓声が聞こえてきます。スタンドに生徒たちがいました。
「先生、予選リーグ突破した。」
とてもうれしそうな話をしてくれます。お家の方たちも何人か応援に来てくれていました。他校の生徒たちに比べると、他の部に所属していて即席の相撲部です。体格も全然違うのですが、気迫でぶつかっていきます。

決勝トーナメントから応援をすることができました。
市新人相撲大会、台覧相撲、そして市総体、県総体と少しずつ場馴れもしてきています。
頭から突進をしていきます。「ゴン。」というぶつかった音がします。
「三光ん、生徒たちは、よく向かっていくね。」
と他校の先生たちの言葉がありました。
ベスト8の戦い。大将戦に持ち込まれました。見事大将が勝利。ベスト4へ勝ち上がりました。勝つごとに生徒たちも、戦いに自信を持ってきています。
そして、準決勝は、優勝候補ともくされている別府の中学校と対戦します。全選手が相撲を小さいときから取ってきています。体力も技も抜群です。
先鋒がいい当たり。体格差はありますが、互角の戦い。惜しくも押しだされました。しかし、大将がうまく押し出し、1勝をもぎ取りました。1勝2敗で惜しくもここまででしたが、3位という好結果を出しました。
別府の中学校は、このあと、決勝でも完勝し優勝。全国大会への切符を手にしました。その相手に堂々と勝負を挑みました。
生徒たちが並んでやってきました。「あれ、まだ試合があるのかな。」と思っていると、
「今日は、応援ありがとうございました。」
というあいさつ。試合が終わり、汗がまだしたたり落ちています。体には、土がついています。ふだんの姿とはまた違った、たくましい思いがけない姿に感激しました。
やり遂げた思いに生徒たちは、自信にみなぎっていました。この自信は大きな成長の源になることでしょう。