ヘルメットはもちろんのこと、ライディング用のジャケット、グローブ、オーバーパンツ、ブーツを脱いで、頭から足元までを山歩きのスタイルに、小荷物を入れたデイパックも背負って。
脱いだものをトップケースに収めたりする手間もあるので、歩き出せるまでに15分以上はかかっています。

大昔に五合目駐車場までクルマで来たのが最高所、ここからは完全なる未踏の地となります。

最初から、普段歩くハイキングコースなどとは当然ながらまるで違う雰囲気です。

6回の富士山頂登山をしているMやんとは歩く速度が違うと分かっているので、分岐のないことだけ聞いて、空気も薄いことだし呼吸が荒くならないようマイペースで登っていくようにしています。

六合目まで15分ほど。

五合目でもそうでしたが、こちらも今シーズンの営業は終了しているようなので、トイレなども使えません。
この先で防寒・防風用にレインウエアの上だけを身に着けますが、耳の冷たさ対策として、被るタイプのフェイスマスクも持ってくればよかったなと。

六合目から10分ほど、右斜面側はすっかりこんな。
富士山スカイライン走行中に見えた山は、山頂から下まで雲の掛かりもなかったのですが。

宝永山 のピークや火口へ降りるコースもあるようですが、そこまで行く予定はなく、 宝永火口縁 のここが今回の目的地です。
ガスの薄くなった時の一部だけでもなかなかのものなので、見渡せる状況なら相当見応えのある風景でしょうね。

火口縁沿いの下り坂道は踏ん張りの効かない火山礫で、常に滑り降りている感じ。
履いているハイキングシューズ程度だと頼りなく、ストックも持っていないので、転倒しないよう気を使いながらゆっくり下ります。

樹林帯に入ると体感気温も上がり、安心して歩けるハイキングコースのようになりました。

勾配も緩く、これならいくらでも歩けそうな感じです。

開けたところでは右手側に富士山山頂が。

左手の谷側に見えるのは 列状噴火口 、山腹にはこういった噴火の痕跡が何十とある、とMやんが解説してくれます。
(ほかのジャンルでもそうですが、分かっている人と一緒だと、いろいろ教えてもらえていいんですよね)

駐車場の奥に出るまで火口縁からおよそ30分、バイクツーリング+の山歩きは、これくらいのコースタイムのところがちょうど楽しめます。
歩くライダーはほぼいないかと思いますが、駐車場のバイクは朝よりだいぶ増えていました。