日亜化学が深紫外LED開発 30秒照射でコロナウイルス99.99%不活化
(毎日新聞 2021年1月9日 11時04分)
日亜化学工業(徳島県阿南市)は、新型コロナウイルスの不活化効果を持った深紫外LEDを開発した。一定条件の下、ウイルスに30秒間照射すると、99・99%不活化させることも実証した。既に量産体制を整え、空気清浄機やエアコンなどへの応用が期待できるとしている。
同社は、波長を280ナノメートルとした分、光出力を70ミリワットまで高めた深紫外LEDを12個使った「ハンディUV照射機」を試作。徳島大の実験で、ウイルスから5センチの位置から30秒間照射したところ、99・99%不活化すると確認した。
開発・販売について、国内メーカーと協議を進めている。
日亜化学2020.12.17.プレスリリース( ←クリック )に実験結果の数値や試作品など、詳細が掲載されています。詳しく知りたい方はクリックしてご覧ください。
このプレスリリースを読んで、新知識や、と私が喜んだのは手の消毒効果について、同じ効果を得るのに「流水手洗い15秒、消毒用アルコール30秒」という記載でした。今の季節は流水は冷水でなくて温水ですね。‥‥この部分の叙述を下に記載します。
当社製深紫外LEDの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する
不活化効果(99.99%)について 日亜化学プレスリリース 2020.12.17.
日亜化学工業株式会社(本社:徳島県阿南市、社長:小川裕義 以下「当社」)は、当社製280nm深紫外LEDを用いた実験において新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果(99.99%)を確認しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
1.実験結果の概要
この実験は、徳島大学大学院医歯薬学研究部 野間口 雅子 教授および 駒 貴明 助教が実施いたしました。
この結果、新型コロナウイルスに対して、30秒の紫外線照射で99.99%の不活化効果を確認いたしました。
新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価(経済産業省)は、除去効果について99.99%以上の感染価減少率を目安として有効性を判断しています。
感染症防止対策として推奨されている手洗い等の殺菌効果は、
・ 流水で手洗いを行った場合は、15秒で99%程度)
・ 一般的な消毒用アルコール(エタノール濃度77~81%)を用いた場合
は、30秒で99.99%
――とされておりますが、流水でより高い除去効果を得るためには十分なもみ洗いが必要であり、また消毒用アルコールを用いる場合は対象物に十分量のアルコールが接触することが必要となり時間や手間を要します。
深紫外LEDを用いることにより、短時間で手間をかけることなく高い殺菌効果が期待できることが分かりました。
3.試作機の寄付について
今回の不活化実験を行うために試作したハンディUV照射機は、徳島県に20台、徳島大学に30台を寄贈いたします。充電式で持ち運びも非常に容易であるため、アルコール消毒ができない箇所や共同スペースでの除菌等に、ご活用いただきたいと考えております。
※以上、実験結果の数値など技術的な部分を除いて一部のみ抜き書き
しました。