ブログ

 

「娼年」 石田衣良

2014-09-16 | 読書


10年も前の作品で、直木賞候補になったらしい。先日、古書店に行けども目的の本はなくて、105円でこの本、他を買った。

たまにはやらかめの本も読むべ・・・と買って、これはなかなかに正解でしたね。面白かったです。主人公リョウは20歳、大学にもめったに行かず、バーテンのバイトをしている。客として現れた中年女性に誘われ、女性相手のcall boy=売春夫を始める。りゅうはさまざまな女性のさまざまな欲望に出会ううち、その果てを見たいと思うようになる。

リョウの真面目な女友達が警察に通報し、経営者は逮捕され、リョウにはリュックサックいっぱいの現金が残されて小説は終わる。小説の中に流れる時間はたった一夏、その夏はリョウにとってあまりにもたくさんのことがあった、ひりひりとするような日々だった。

性描写が秀逸、読者はそれを読みながら、人間存在の深淵をも覗き込む。手順を書くだけの凡百の小説とは明らかに一線を画す書き方。さすが直木賞作家。どんな過激な場面も、澄んだ湖のようにいやらしくないのは、主人公が冷静で、それを彫琢した文章で読ませる職人技の所以か。

なんかこれを原作にして漫画にもなったそうです。筋立ては破たんがなく、登場人物のキャラも書き分けられていて、これが原作なら、漫画家も描きやすかったのではないかと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏から秋へ・・・写真いろいろ

2014-09-16 | 日記

夏模様のティーセット。砂は金色のバラを細かく切って貼り付けた。夏の浜辺が蘇る。色が寂しいのでネツクレスを置く。

灯台、ヨット、碇、旗。貝は全部近所の海で拾ってきた。ネックレスは汗で色がくすんでもうしない。

どうすれば鮮やかな赤が蘇るんだろう。お店で聞くと天然製品なのでもう艶は戻らないと言われた。

ああん、使った後丁寧に乾拭きしとけばよかったのかも。

港まで歩いて行って食パン買う。ついでにカレーパンも買う。カロリー高め。反省。

以前はレストランだった店。今はパンだけ売っていて、イートインのコーナーが広い。

船の待ち合わせで、ちょっと軽く食べるときに便利。

先日買った花束250円は二つに分け、こちらは大きい方。カンボクの野性的な枝ぶりをそのまま残す。

きょうはまた暑さが戻ってきた。季節は一進一退。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書評

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

手織り

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手織り・機織りへ
にほんブログ村

日本ブログ村・ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村