と聞かれて、一度もないと言える人は稀だと思う。
その稀な一人がわが母。母は三歳のときに実母をなくし、継母が来たけれど、兄たち(私にとっては伯父たち)がなつかず、しばらくして不縁になったと聞いた。
小さい時から何でも自分でして、気の強かった母。
いつか「お母さんはお母さんがいないって苛められたりしなかった?」と聞いたら、母は怪訝そうな顔して、「いゃあ、私は人を苛めることはあっても苛められることはなかったのお」と話していた。近所で女のガキ大将していて、年下の男の子をよく泣かしていたそうな。
いえいえ、大家族の農家に嫁いだ母、言うに言われぬ苦労もあったと思うけど、苦労を自分のパワーに変換できる人。去年くらいまでずっと気が強かった。
その娘の私だけど、母の迫力にはとうていかなわず、今まで人を泣かしたことは(たぶん)皆無。人の彼氏をとったことはある。でも相手が鞍替えしたんだもの、私の責任ではありません。(と、虎の子のたった一つの例でさりげなく持て自慢絵)
小学校の一年生くらいまでは、運動が全くダメで思い切りとろいのでよく苛められたけど、それ以後の学校時代は無事に過ごしてきました。
苛められたのは、30過ぎて、いろんなサークル活動の時かな。まだまだ未熟な私、出しゃばりすぎると中心になっている女性にきつく言われたりした。すみません、気を遣わず、社会性の乏しいその頃の私。今もそんなにはないけど。
サークル活動やお稽古事は、給料もらうわけではないので、縁が切れたと思えば離れるのもいいかなと思う。狭い人間関係の中で煮詰まるのはよくない。人生の時間は有限だから。
私たちの世代になると、次第に協調性がなくなり、人の話も聞かなくなりがち。気を付けないと。そして肝心なことは人に頼ったり。
自分のできること、したいことだけを究めるのもこれからはいいのかなと思う。で、何をする?と、自分の内側を見るのが怖かったりして