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庭の山野草

2020-06-09 | 日記

藪甘草ヤブカンゾウの花芽。

昨日までは気が付かなかった。突然伸びてくるのがこの花の特徴。

花は四つ、一日ずつ咲いて四日で終了。

また来年までのお別れ。

誠にはかない山野草の運命。

2017年の春先、上下町の翁山頂上で二株いただいてきた。すみません。

その時は花は咲いていなくて、葉が出たばかり。木陰に大群落。

日差しにやや弱い花だけど、明日からお天気下り坂、うまく咲いてくれますように。

日光黄菅ニッコウキスゲもこの仲間?

2011年、花を見に行った。日光霧降高原。

https://blog.goo.ne.jp/samubuto/e/727b6c2d4a7e0005efc8e71a651d93d9

緑一面の中に咲く花。好きです。


ギボウシ。名前は橋の柱の飾りの形から。お寺にもありますよね。

今年は8つも花が付いている。嬉しい。春先、葉を間引いたのがよかったのかも。

葉はどうしたかって?

もちろん食べましたよ。やわらかくて新鮮であまり癖もなくておいしかった。

手前のがギボウシ。漢字、変換しても出てこないので書けない。我が劣化、かくの如し。

半夏生ハンゲショウはもう夏が来たみたいに元気がいい。

こちらも。

根がどんどん伸びていく。

元は姑様から勝手に貰った鉢植え。鉢底から根を伸ばして庭に居着いてしまった。

来るものは拒まず、去るものは追わず。

私の庭が気に入ってくれたのなら、どんどんはびこってという気持ち。

昨日、小さなナメクジがヤマアジサイの花をハグハグと食べていた。

駆除しますか?縁あって庭に居着いた生き物、こちらもそのままで。

花が食べつくされそうならまた考えるけど、まあ全体でバランス取れていればそれでよし。

一見、藪のような我が庭。実際、藪だけど。

山中のようなたたずまいにすると、乾燥を好む道端の雑草みたいなのは生えない。


今年はカシワバアジサイ、思い切って剪定したいけど、まだまだ花盛り。来月以降かな?

何に癒されるかは人それぞれ。影を作る大きな木を切って、日当たりがよくなった庭で山野草が元気。

今はそれが嬉しいかな。

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歩数の記録

2020-06-09 | 日記

6/5 7,624

6/6 4,941

6/7 8,056

6/8 10,669

梅雨入りまでにもう少し頑張ります。

2019年6月。尾道で。

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「影裏」 沼田真佑

2020-06-09 | 読書

2017年上半期芥川賞受賞作に二編を収録。

地味な作風ですが、人の奥深さを書き込んであり、どれも秀逸。面白く読みました。

表題作の「影裏」が受賞作。原稿用紙100枚に満たない短編。

薬品の卸会社に勤めるわたしは、岩手に出向になり、そこで同世代の日浅と知り合い、釣りをしたりして交流する。

日浅は、大きな倒木や大火事に感銘を受けるという、崩壊フェチのような癖がある。ある雪の日、日浅は突然退職し、連絡が取れなくなるが、今度は冠婚葬祭互助会の営業社員として姿を現す。

仕事は順調というけれども、やがて切羽詰まった様子で一口入ってほしいと頼まれる。後でわかったことだけど、あちこちで借金もしていた。そして、どうも震災で行方不明になったらしい。

父親に会いに行くとあれとは縁を切っていると冷たくあしらわれる。大学に行くふりして入学の手続きさえしていなかった。四年間の学費と仕送りは何だったのか、あいつのことはもう知らんというわけである。

はて、日浅は生きているのか死んでしまったのか。だいたいどういう人物だったのか、わたしは消化不良な気分のまま、被災地で窃盗を繰り返すとかして生き延びているのではと思ったりする。。。。

面白かったです。人間の闇の部分がよく書けているいると思った。

この作品は「文學界」の新人賞に選ばれ、そのまま芥川賞にもなった作品。新人らしからぬ筆力だけど、初めのころの自然描写がまどろっこしくて読むのが面倒だった。持って回った言い方をしたら何か新しい表現したと思い込むのは新人が落ち込みやすい弊。。。。と、えらそげでごめんなさい。

昔、属していた文芸サークールでこの手の表現、いやというほど突き合わされてアレルギーがあるんです。いちいち自然描写しないと話が展開しない、いちいち心理描写しないと人物が次のアクション起こさないという作品。

これもそうかなと思いましたが、初めのころだけで、しつこくなくてよかったです。

それと大いなる疑問。半年ごとに80万の学費送ったのなら私大ですよね。小説が発表されたとき日浅は30代、在学していたなら2000年前後ということになりますが、我が息子たちの学費は親に直接振り込み用紙が届いていたので、親に内緒で大学に入学もしていない、それがばれないのはちょっと話の展開として無理だと思う。

親切な大学なら成績表も送ってくるので、何の音さたもないのはいくら迂闊でも気が付くと思う。

と言った小さな瑕疵はありながらも、最近の日本の小説がどんな風になっているのか、読めてよかったです。

「廃屋の眺め」は、知り合いの小柄な男の、妻に対する壮絶なDV、「陶片」はLGBTのLの人の話。DV、LGBTと一口に言っても、それは生身の人間のする技、一つ一つに物語がある。そこのところがうまく書けている。読後はさわやかでも大感動でもなく、人はこんなことだってするんだよねぇ、とちょっとどよーんとするけど、様々な人を知るにはいい小説と思います。

港遠景。2019年6月。

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