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キャンバス織り始めます

2020-06-11 | 機織り

先日買った、日本語の織りの本、たいそう分かりやすく、ちょっとやる気になりました。

それでとりあえず粗筬(仮筬)を。

糸は一昨年、本数を数え間違えて大幅に余っていたのを利用します。

掛幅44cm、仕上がり幅40cm、60羽/10cmの混羽で、一部は3本入れて、計算上は880本。両端は補強でさらに1本ずつ三回増やすと886本。

結構な本数ですが、糸が細いと柄の調子を整えるのが難しいので今回は混羽を基本に。

問題はそれだけ糸があるかですが、小さな柄なので糸の尽きるところで終了予定。

秋までには仕上げたいものですが、いつできるかは不明。


世の中、そろそろ動き始めて、普段から半分自粛生活のような私は、なんか世間に取り残された感じ。コロナ禍のいちばん激しい頃は世間の皆様と一緒に心配し、一緒に怒って「宏大なる共生感」があり、ちょっとハイになっていたけど、心配も怒りもずっとは続けられない。

この数か月のことも、やがて記憶の引き出しに収めることになるのでしょうか。

おばあちゃんたちの食事会はどうも自然消滅しそうな流れ。手洗い、消毒、換気、2m離れて…80歳過ぎた方にはどれも負担大きいし、もし何かあったら怖い。

最近、夜に散歩していたらマスクしていない人もちらほら。それを警戒してしまうのが新しい生活習慣ということでしょうか。


今朝の国際ニュースでは、インドで、新型コロナウィルスで職を失った路上生活者の様子が放送されていた。

支援の食料に四方八方から走り寄って、奪い合い、むさぼって食べる子供たち。乳飲み子を抱えた若い母親は一枚の敷物の上に座り、張り渡したロープに掛けた衣服と、足元のわずかな生活道具がおそらく持ち物=資産のすべて。

普段あまり泣かない私も涙が出た。

子供がお腹を空かせているくらい哀れなことはない。子供は周りの愛情を受け、学び遊び、未来を担う存在。その子供たちが今日一日の食べ物に困ってお腹空かせている。かわいそうすぎる。

ああ、また涙が出てきた。

振り返ってこの国ですが、グルメを売りにするお笑いタレントが、妻子がいながら複数の女性と深い付き合いしていたのがさも大事件のように朝からテレビで騒いでいる。

つくづく平和で、平和に慣れすぎた国。グルメも不倫も、衣食住足りてもさらなる刺激、満足を求める人間のあくなき欲望。今日の食べ物に困る人は不倫もしないし、当然グルメでもない。

グルメも不倫も本当にどうでもいいこと。

不倫をけしからぬと怒って見せる、断罪するのも芸のうち。とは言え、他人の家庭のこと、放っておきましょう。

人が知らないところで社会を支えている人たちを取り上げるような番組見たいけど、どこかにあるのでしょうか。

コロナが収まりつつあるので、この私にでもできること、探してみたいと思う今日この頃。

織りの本二冊。高さが似ているので粗筬を置く台に。読んでよし、置いてよし、しっかりした本は頼もしい。

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