イネの穂がすっかり出揃いました。
こちらは、家のすぐ前の田んぼ。
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以前予想したとおり、先月末から出始め、8月5日には出揃っています。出穂期は半数の穂が出た時だそうなので、8月2、3日でしょうか。
こちらの田んぼもよく揃っています。
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花収まりした穂もかなり見られます。
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当地方は7月に平年を大幅に下回る低温と日照不足が続きました。アメダスデータをみると、特にこの辺りの天候が特異的に悪く、深刻な冷害が懸念されました。
幼穂形成期の7月5日以降1週間くらい危険な気温が続き、特に7月10、11日は最低気温が12℃台と極端に下がり、これがどの程度ダメージを与えているのか心配でした。
その後、低温に最も弱いといわれる花粉ができる減数分裂期、いわゆる穂ばらみ期は低温障害を受けるかどうかギリギリの日が続きました。
この時期、一日の平均気温が20℃以下又は最低気温が17℃以下の日が数日続くと極めて危険とされます。
7月22日までの10日間のアメダスデータをみると、最低気温が17℃を割った日はありませんが、平均気温20℃以下の日が5日あり、低温障害を受けるかどうかのボーダーラインだったのです。この頃、我が家の田んぼも減数分裂期まっただ中にありました。しかし、何とか耐えてくれているのではないかと希望的観測をしていました。田んぼのできるだけの深水管理はしたつもりです。
その後、7月23日から徐々に気温が上がり始め、7月26日には真夏日となって、低温からは脱しました。以降、連続の真夏日となっています。
穂の出る時期は好天に恵まれて、揃いは非常にいいです。
こちらの田んぼも非常によく揃っています。
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低温障害さえ受けていなければ、授粉の条件としては文句ありません。
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一見したところ、正常に授粉しているように見受けられます。ギリギリで低温に耐えてくれたように思います。
いま盛んに開花している穂です。イネの花は独特です。
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しかし、7月の低温日照不足の影響がどの程度のものだっかは、もう少し経たなければ分りません。お盆頃になればはっきりします。
そして、これから1ヵ月余り、しっかりと稔るかどうかの大事な時期になります。心配の種は尽きません。