里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のイネ平年作の確保は微妙

2019年08月26日 | 田んぼ

 今年のイネも穂が出てから約25日。
 かなり穂が垂れ、色づいてきました。


 心配していた不稔も、ここまでくればはっきりします。空っぽの籾も最初のうちは触ってみないと分りませんが、この時期になると変色してくるので分りやすくなります。


 一見、例年と変らないように見えますが、やはり空っぽの籾はあります。普通の年でも全ての籾に実が入るわけではないのですが、平年から比べると若干多いのかもしれません。
 親指の先の籾が不稔の籾。

 はじめ透き通ったような緑から白っぽくなり、褐色に変ってきます。

 しかし、幼穂形成期の12℃台まで下がった低温と減数分裂期の障害発生ギリギリの気温で心配したことは杞憂だったようです。

 穂が出てから、何日か天候が良くない日はありましたが、トータルで見れば恵まれた方です。お盆頃までは気温も非常に高く、むしろ高温の影響が心配されましたが、この辺りの里山では熱帯夜になるようなことはなく、最低気温が高くても21、2℃までです。日照も多かったので、こういう年ほど平野部よりも有利に働きます。
 平年作は確保できそうな雰囲気になってきましたが、昨年もこの時期から天候が悪くなってしまったので安心するのはまだ早いです。また、先日の台風10号後の急激な高温と風、いわゆるフェーン現象のためと思うのですが、白っぽく変色した籾が目立ちます。

 生育は例年よりかなり進んでいるようです。
 こちらの田んぼは色づき始まったところです。 

 田んぼの水は完全に落としました。今年は中干しも全く効かなかったので、田んぼはぬかるんで軟らかいままです。水はもう必要ありません。
 今月末、農水省から発表される8月15日現在の作柄概況が気になるところです。

アルストロメリアを水墨画で描く

2019年08月26日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3

 アルストロメリアを水墨画で描きました。
 アルストロメリアは非常に描きにくい花です。花の形や付き方に統一感に欠けるからだと思います。対称的な形に馴染んでいると、アルストロメリアのような非対称の姿にはうまく対応できないのかもしれません。
 しかし、対称的な姿の花もその通り描いてしまうと面白くないので、いずれにしても奥が深く難しいということでしょうか。