里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

かき菜の収穫を始める

2020年03月21日 | 畑:花菜類

 ナバナ類の一種「かき菜」を穫り始めました。
 例年、仙台雪菜の茎立ちより少しだけ遅れて収穫が始まります。例年よりは少し早まっているかもしれませんが、数日程度だと思います。


 「かき菜」は北関東の在来アブラナの一種で、花芽が伸びてくる茎葉を掻き取って収穫します。この辺りでは「つぼみ菜」の方が一般的です。「三重ナバナ」など姿形の似ているアブラナは全国各地にあるようです。何れも他のナバナ類と大きく違うのは、トウの花ではなく若い茎葉を食べる点です。
 トウが立っても花芽がなかなか見えてきませんが、他のナバナ類のように蕾が見えないと思って収穫しないでいると穫り遅れてしまいます。


 花が咲くようになるころには完全に手遅れで、硬くてまずくなります。蕾が見えるくらいが限界です。花芽が見えないうちに食べるのにナバナ類というので紛らわしいですが、かき菜という呼び名は、なるほどという気がします
 仙台雪菜と同じように追肥と土寄せくらいしかしていませんが、仙台雪菜に比べると明らかに強く、台風による欠株も外葉の枯れもほとんどありませんでした。
 生育も甚だ旺盛です。わき芽もたくさん出ています。かき菜も通常より早めに播いて大株にして冬越しさせます。その方がわき芽も多く収穫量が多くなります。


 わき芽も沢山伸びているので、一見主枝とわき芽の区別がつきませんが、いかにも硬そうな大きな葉の付いているのが中央の主枝です。この新葉から掻き取ります。


 雪菜より食味では少し劣りますが、丈夫で作りやすく、沢山採れるのが最大の利点です。
 収穫が遅れないようにするのがなかなか大変です。中央の主枝の新葉を穫ってみましたが、わき芽が沢山伸びているので分らないかもしれません。 


数株収穫してみました。

花芽は全く見えません。知らないとただの葉物としか思わないでしょう。


 穫ったときは葉色が薄いように見えますが、湯がくと濃い緑になります。

白梅を水墨画で描く

2020年03月20日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 白梅を水墨画で描きました。
 今、我が家で満開になっている梅は実取用の梅です。庭の花梅も咲いてきました。花だけ見ても実取用か鑑賞用か区別はつきません。
 梅は水墨で最も描かれる題材の一つですが、ほとんどが古木の梅が描かれるのではないでしょうか。
 我が家には、いわれの不明な実取用の雑梅ながら、かなりの古木があります。それをモチーフに、勢いに任せ、省略を効かせて描いてみましたが、どうでしたか。

実取用の梅の花が満開

2020年03月19日 | 畑:果実類

 実取用の梅の花が満開になっています。
 暖冬と言われるわりには、梅の開花はそれほど早いわけではありません。昨年とほぼ同じくらいです。


 この辺りでも、早い年は2月中に咲きます。実取用の梅は開花が早すぎると、寒冷地では霜にやられて実が着かなくなり、かえってよくありません。
 これは古木です。


雑梅で由来は分かりません。満開です。


花はきれいに沢山咲いています。


 小さな梅ながら沢山成ります。熟すると酸味が少なく、ちょうど手頃な梅干しになるのですが、少し収穫される程度で、採られず落ちてしまう方が多い。


 これは、家裏にある梅。


 甚だ寂しい咲きぶりです。大粒なので多分白加賀だと思うのですが、正確なところは分りません。


昨年、初めてタマカタカイガラムシという害虫が発生し、思いきって剪定しました。助っ人がこれで梅酒を作っていましたが、今年は全く期待できません。
 画にするにはちょうどいいかもしれませんが。


 まず害虫を止めることができて、枯れなければしょうがないと思っています。見る影もないくらい思いきって切ったので、相当弱ると思います。
 こちらの梅は少し日当たりが悪いため他よりも遅れています。


虫が付き枝が枯れ、切りました。少し復活したようです。


ここにはメインの白加賀があったのですが、枯らしてしまいました。

早まきの春ほうれんそうが発芽

2020年03月18日 | 畑:葉菜類

 3月2日に播いた春ほうれんそう。無事発芽したようです。
 自己流で早まきしたほうれんそうなので、少々不安でした。
 この辺りの露地の春ほうれんそうの種まきは、4月になってからが普通です。ほうれんそうは年中作られていますが、寒い時期に播くときは、今はほとんどハウスだと思います。
 ここ2、3年、独自のやり方で早まきを試しています。
 今年は、昨年上手くいったので、さらに数日の早まきに挑戦してみました。(その時の種まきの様子
 少しばかりなのでダメ元とはいえ、いざとなると上手くいってほしいと思うのが人情というもの。
 播いて覆土し、くん炭をかけ、不織布をべた掛けした後、さらに透明マルチを張るところがオリジナルかと。


 普通は、ビニールトンネルを掛けるところですが、少々面倒なので、発芽するまでポリマルチで補おうという算段です。


 数日前にはポツポツと発芽しているのが分っていました。そこでマルチを剥げば無難ですが、全体に発芽が揃い、少し伸びるまで我慢していました。透明マルチだと高温になって焼けてしまうのが心配です。しかし、下に不織布が掛かっているのと水分が十分にあれば、意外に焼けないようです。


 ポリマルチの外からでもはっきりと伸びているのが分るようになったので、ここでマルチを剥ぐことにしました。


 全体に不織布が掛かっているため、マルチを剥いでもちょっと見では分りません


 近づくと見えます。まずまずのようです。


端の方の不織布をちょっとめくってみました。


うまく発芽しているようです。


 あとしばらくは、不織布をべた掛けして様子を見ます。 
 品種はトーホク種苗のスプリングとボーカルいう二つの品種を播いてみましたが、いまのところ違いは分りません。

仙台雪菜の茎立ち菜を初収穫

2020年03月17日 | 畑:花菜類

 仙台雪菜のトウが伸びてきました。先日蕾が見え始めていた株です。
 「仙台雪菜」は、当地方の伝統野菜で、そのままでもおいしく食べられますが、トウが大変おいしいので、茎立ち菜、ナバナとして作っています。 
 播種直後に台風19号が襲来したため欠株が出たり、生育も不揃いとなりましたが、ここまで挽回しました。たいがいの株は青々として旺盛に茂っています。追肥と土寄せをするくらいで防寒対策もしていませんが、越冬中の下葉の枯れも僅かでした。


一般の方より早まきし、冬越しする段階で通常よりも大株にするのが私流です。その方が明らかに花芽の数が増え、収穫量も多くなります。


こちらは欠株となって後で追い播きした株ですが、大きくなっていません。これではさして穫れません。


  「仙台雪菜」は同様に作っている「かき菜」より弱く、作りにくいですが、少し早くから穫れ、肉厚、濃緑で軟らかく、食味が優れます。
 穫れ始めは、昨年とほぼ同じです。昨年も暖冬でしたから2年続きで少し早まっています。ただ、例年より数日程度早いだけで、極端に早まっているわけではありません。
 「仙台雪菜」の茎立ちは「かき菜」と違い、花が咲いても問題ありませんが、蕾で穫るのがベストです。


こちらは中心の花芽がまだ中に潜っています。


 中心の主枝のトウは丈があまり伸びないので、少し短めで穫ります。
 穫った跡ですが、このようにすでにわき芽が多く出ているので、沢山穫れると思います。


 数株初収穫しました。

チラッと黄色い花が咲きかけているのが見えます。