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【日本庭園を知って楽しむ】4-12 自然風景式庭園 - 寝殿造系庭園 寝殿造とは

2024-11-14 17:03:00 | 【カシャリ!一人旅】 日本庭園を知る

  【日本庭園を知って楽しむ】4-12 自然風景式庭園 - 寝殿造系庭園 寝殿造とは    

  若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

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 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

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■■4 三分類法による日本庭園の鑑賞法
 既述の通り、ここでは、日本庭園を自然風景式庭園、枯山水庭園、露地庭園という三分類を核にしてご紹介します。
 すでに紹介済みであった内容と重複することもありますが、その三分類をさらに細分化したり、切り口を変えたりして、初心者なりの鑑賞法をご紹介します。専門家の先生方には侮蔑されるかも知れませんが、私なりの分類法をご紹介して参ります。
 なお、本章でのご紹介は、コトバンク、Wikipediaや上述の宮元健次氏等々を参考にし、宮元健次氏の分類法をもとに、初心者が独断と偏見に基づいた内容です。また、当ブログですでに紹介した内容を繰り返し掲載することもあります。勝手ながら、正式な情報は、読者の皆さんのお考えに基づいてお探し下さると幸いです。

■4-12 自然風景式庭園 - 寝殿造系庭園 寝殿造とは
 寝殿造系庭園を理解するには、まずは、寝殿造(しんでんづくり)についての理解がありませんと砂上の楼閣になりかねません。
 寝殿造とは、平安時代から中世にかけての日本の貴族住宅の建築様式です。この様式は、特に上流階級の貴族が住んでいた屋敷に見られます。
 その特徴を、まず、建物の配置からみてゆきましょう。
 中央に「寝殿」と呼ばれる主殿があり、その周囲に「対屋(たいのや)」と呼ばれる建物が東西北に配置されます。これらの建物は「渡殿(わたりどの)」や「透渡殿(すきわたどの)」という廊下で結ばれています。
 平面図的に見ますと、寝殿造は、庭を囲むようにコの字に建物が構成されています。建物と庭園は、「源氏物語」でも描かれていますように密接な関係にあります。
 建物の構造は、開放的です。平安時代は、比較的気温が高かったと言われています。エアコンもない当時ですので、住宅も風通しをよくする工夫がなされました。壁がほとんどなく、柱だけで支えられた広い空間が特徴です。内部は御簾(みす)や屏風(びょうぶ)などで仕切られ、必要に応じて空間を柔軟に使えます。
 建物は、母屋と庇(ひさし)という大陸伝来の建築構造的には、床は板張りで、部屋の周囲に板床を張った濡れ縁を巡らせていました。内部は、丸柱が多く、壁はほとんどありませんでした。外周を、扉や蔀(しとみ)といった開放可能な建具で覆い、夜は、それを閉じ、昼間は開放していました。
 室内は広く作り、移動や取り外しができる障屏具で仕切り、実生活に応じて空間を作っていました。障屏具には、御簾や几帳などの布を用いたものや、屏風や衝立などのといったパネル状のものがあり、これらを総称して「障子」と呼んでいました。「障子」は、現代では木枠に和紙を貼ったものを指しますが、当時は仕切り具を広く指していました。儀式や饗宴の際には、それら障屏具を取り払って、広い空間にレイアウトしたのです。

 既述の通り、屋敷の南側には、広い庭や池が設けられ、自然との調和を重視しています。庭には「釣殿(つりどの)」と呼ばれる建物があり、船遊びなどが楽しめるようになっています。
 屋根は、檜皮葺き(ひわだぶき)や茅葺き(かやぶき)です。床は高床式の板張りが一般的ですが、これにより、湿気や害虫から建物を守れたといわれています。
 寝殿造は、次第に変化してゆき、後の書院造に近づいて行きました。寝殿造は、平安時代の貴族文化や生活様式を反映した建築様式であり、その美しさと機能性を高く評価できるといえます。

(【Wikipedia】、重森完途氏・コトバンクを参照して作成)

■ 日本を代表する庭園        
      都道府県別    

 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 ■ カシャリ! ひとり旅



ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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