【季節 一口情報】 19 土用 雑節 鰻を食べて元気になる
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「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。
■19 土用 雑節 鰻を食べて元気になる (年により異なる)
土用(どよう)とは、五行に由来する暦の雑節の一つです。
土用といいますとウナギを連想する人が多いと思いますが、それは夏土用と言われます。立秋前の18日間を「夏土用」といい、その初日が「夏土用入」で「立秋」直前に来ます。
土用は、四立といわれます「立夏・立秋・立冬・立春」の直前18日ほどの期間をさします。各土用の最初の日を「土用の入り」と呼び、最終日を「節分」といいます。
俗には、夏の土用の期間中に来ます「丑の日」に鰻を食べる習慣があります。
これは、蘭学者の平賀源内が始めたと言われています。夏場にウナギの売り上げが落ちて困っているという鰻屋が源内に相談したところ、「本日丑の日 土用の丑の日うなぎの日 食すれば夏負けすることなし」という看板を立てるように言われ、それを実行したうなぎ屋は大繁盛をしたそうです。
鰻を食べる習慣は、「万葉集」の7~8世紀に遡り、大伴家持の歌に鰻が取り上げられているそうです。
石麻呂に吾れもの申す夏痩せに
よしといふものぞむなぎとり召せ
家持が、「夏痩せにはむなぎ(ウナギ)を食べると良い」と、石麻呂という人に勧めているのでしょうか。すでにこの頃から鰻の栄養価に対して高い評価があったのですね。
ちなみに庶民が鰻を食べる習慣というのは、江戸時代、それも1700年代後半に始まるそうです。
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