けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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かなりおいしいタイ式ドレッシング

2007-08-05 06:52:14 | 料理をつくる
先ほどまで、題名では「絶対おいしい」と銘打ってましたが、絶対というと逆に反発を喰らいそうなので、「かなり」としておきました。でも本当にうまいです。

本日はタイ式ドレッシングをご紹介したいと思います。
これはタイの春雨サラダ(ヤムウンセン、青いパパイヤサラダ(ソムタム)などの味の基礎となるドレッシングです。材料はどれもアジアマーケットで手に入ります。

1.ナムプラー 私は写真のイカブランドが好きです。このほかにエプロンママさんブランド、ピンク色のカニブランド(ベトナム製)などが使えます。

2.ライム フレッシュなものを絞って使います。

3.ニンニク ひとかけ

4.ナームプリック タイとうがらし  1本でよいでしょう。

5.砂糖 体に悪い白砂糖のほうが、ブラウンシュガーよりおいしくできます。

6.オリーブオイルかサラダオイル


作り方:
サラダ一皿分(2人前くらい)の量でご説明します。

まず大さじを用意します。
ナムプラー大さじ3杯、ライムの絞り汁大さじ3杯、砂糖を大さじ1杯を良く混ぜ合わせます。これにみじんに切ったニンニクひとかけ分と、タイ唐辛子1本を細かく切ったものをよく混ぜ合わせます。

タイ唐辛子はまずへたを切り取って、立て切りにしてから横に切った状態の半月形の切り口がおいしくなります。輪切りにすると、口に入ったときの量が日本人にはきついかも知れません。小粒の種もちゃんと拾って入れましょう。

最後にオリーブオイルを小さじ1-2杯加えるとサラダとのからみがよくなります。

これをサラダにかけるだけです。サラダには必ずオニオンスライス、あとはお好みでペーパーミントやバジルの葉、香菜などを入れますと、よりエスニックな風味になります。


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お肌によいハトムギの写真です

2007-08-04 06:23:31 | 美容、美肌、ダイエット
先日ヒロキータさんから私のお肌によいハトムギについてコメントをいただいておりました。深謝です。

前回ハトムギに関するブログを書いたときは、写真を貼り付けるということが私にとっては高等技術でありました。
今回はこのお肌によいハトムギの写真を載せたいとおもいます。
この品物については、かなりお問い合わせがあったものの。写真がないので実際の缶の形状やラベルがわからないままの方も多かったようです。

これが砂糖などのいらないものが添加されていない、純度の高いハトムギの粉です。
ランチ99、マリーナマーケットなどのお茶やナッツの売り場においてあります。
興味のある方は、どうぞお試しください。
詳細はお肌によいハトムギをご覧ください。
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誤解が多い、鍼麻酔について

2007-08-03 01:31:46 | 東洋医学全般
「1972年冬、米国のニクソン大統領が中国を訪問した際に、中国政府は彼に「偉大な中医学」を見せ付けるために、鍼麻酔をかけられて脳の開頭手術をしている患者の意識がはっきりしていて、手術中に医師と会話をしていたり、みかんを食べさせてもらっている場面を公開しました。そこで仰天したニクソン氏は早速米国でも鍼灸医学校の設立のために尽力をした。」かくて中国の対米宣伝工作は勝利のうちに結束したということになっています。

もう一説では、「ニクソン大統領訪中の際に同行したニューヨークタイムズの記者が虫垂炎(盲腸炎のこと)にかかり、それを鍼麻酔で手術をおこなったことを自身の記事で報道したことから爆発的に広まったとされているが、真実は手術後における違和感や疼痛の改善であったことはよく知られている。(Wikipedia抜粋)」

要は米国における東洋医学は、そのときより正式な学問として認められ、学校設立と免許制度の確立が速やかに行われたといわれています。特に鍼麻酔が強調されて鍼灸の存在が明らかにされていった経緯は、残念ながら東洋医学本来のあり方から少しずれてしまっているのが現状です。

鍼の技術を「麻酔」の必要な手術ために使うということがすでに、東洋医学というより西洋医学的使用法となっているのです。それはそれで大いに役に立っていたのですが、こんにちでは本場中国で鍼麻酔が使われることはあまりありません。それは大事故が相次いだからです。

当時「米国大統領を仰天させ、勝利のうちに中国優位の外交路線の展開を実現した!やはり共産主義は永遠に光芒を放つのだ!」と過剰認識した中国共産党指導部はそれこそ猫も杓子も鍼麻酔はすごいと沸きかえり、数え切れないほどの鍼麻酔を併用した外科手術が行われました。鍼麻酔の特典は患者の意識がある状態で手術ができるということです。とくに歯科医学には多大な貢献をいたしました。術後の患者の経過もよく、大変結構なものでした。

ところが消化器科の手術では、問題が出てきたのです。私たちも鍼灸学生時代に西洋医学の生理学の授業で学んだのですが、管空臓器と言われる臓器(いわゆる管になっている臓器でおもに食道から胃、十二指腸、小腸、大腸をなど)は切りつけられる刺激には至極鈍感ですが、伸展刺激(引っ張られるということ)には大変敏感です。
これは例えばお医者さんが患者のおなかを開いて、メスでちょっと胃の表面を傷つけても痛みはあまり感じないことになっています。しかし胃や腸を間違って引っ張ったりねじったりした場合は、激痛を感じるのです。だから「腸捻転(ちょうねんてん)」などの症状は大変苦しいと言われているのです。

その当時、得意満面の中国の病院では、内臓の手術が鍼麻酔を施して行われていたところ、助手が患部をより分ける際に、誤って開腹した患者さんの腸を必要以上の力で引っ張ってしまいました。それまで意識のあった患者は笑顔で毛沢東主席の偉大さをお題目のように唱えていたわけですが、急に全身を貫く激痛が走りました。
激痛とパニックが鍼麻酔を吹き飛ばし、すべての感覚がよみがえります。開腹されたお腹からは内臓が飛び出し、医師たちは必死でこれらをかき集めて腹腔(ふくくう、医学界ではふくこうとはよみません)に収めて縫合を始める。
事態が収まって、緊急で使用した西洋の麻酔薬が聞くまで、患者はもがき苦しみ、絶叫し続けたのです。外国人記者はあまりの惨状に嘔吐を繰り返しました。

こういった事態があまりにも多発したので、現在の中国では鍼麻酔だけによる手術は稀だそうです。ひとつの方向に盲目的になだれのように動いてしまう、共産主義国の弊害が露呈した事件でした。
しかし皮肉なことに、この鍼麻酔が純粋な東洋医学とはいえないまでも、世界中にいわゆる「中医学」を知らしめる絶好の機会となったのです。

でも、鍼麻酔ってなんでしょう?
これは当時の中国医学とロシア医学の合体された産物と考えられます。
具体的には歯の痛みを止める場合、手と肘と膝などのツボに太い鍼を打って、電気を通します。刺激はパルス通電といわれるもので、薬屋で売っているオムロンなどのべたべたしたパッチを貼って機械のスイッチを入れると、ピクッピクッと筋肉が動くあのマッサージ機と似ています。
この刺激を「侵害刺激」といいますが、これを15分以上続けると、脳内からエンドルフィンという物質が分泌されて、意識がなくなることなしに、鎮痛作用が発揮されることになっています。

こういう西洋的な鍼灸技術は、どう使われるかが問われます。
このゲームは絶対に落とせないという、現時点で試合中の野球選手とかには有効でしょう。
しかし、このような痛みをいつも鍼麻酔で止めていたら、その患部は治っているわけではないので必ず壊れてしまいます。痛みによる歯止めがきかなくなっているからです。
その試合中は鍼麻酔で痛みをぼかして続投し、試合が終わったらきちんと根本治療から始めて治すことです。

しかしながら伝統鍼灸には、太い鍼や電気を使わなくとも十分に痛みに対応する治療法が存在します。
同じ症状を治療するならば、できる限り治療自体が痛くなくて、危険を伴わない方法をとるべきでしょう。



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不妊症に使う、温経湯(うんけいとう)ができました!

2007-08-01 05:03:17 | 婦人科系疾患
昨日は温経湯(うんけいとう)の粉剤をつくりました:
既製品の顆粒やタブレットや丸薬のバージョンもあるのですが、当診療院では米国FDAの基準をクリアーした単品12種類の漢方薬剤を漢方書籍の記載にのっとって調剤したものです。こちらの患者さんはお忙しい方が多いので、土瓶でぐつぐつと調理するのではなく、粉剤としてお湯に溶いて飲んでいただくか、どうしてもあの味がだめという方にはカプセル詰にしてお出ししています。

この温経湯(うんけいとう)は不妊症の漢方薬として知られています。よって月経不順、下血、冷え性、冷え性でのぼせる、無排卵、帯下、手掌角化症、潰瘍性大腸炎、流産後などにも用いられます。
西洋医学的な病名を並べるとこのような疾患名の羅列となりますが、東洋的に観ると、肝虚陽虚寒証といって、足の厥陰肝経という経絡と東洋的に観た肝の気や血が虚していて、冷えの症状が見られる場合ならこれ以外の多くの病名にも適応します。
ご質問があれば、いつでも歓迎いたします。

素人さんの誤解:
ずいぶん前になりますが、不妊症の方にこの温経湯(うんけいとう)を処方して、苦情を言われてことがありました。
「温経湯(うんけいとう)には牡丹皮(ぼたんぴ)という薬剤が入っている、これは体が冷えて流産する危険があるというので、ほかの漢方薬に変えて欲しい」とおっしゃるのです。この方の体質を含めた症状が、上記の肝虚陽虚寒証なので温経湯が一番適当なのですよとご説明したのですが、「だめだ」の一点張りです。 これは一時日本でも問題になった件です。結果はもちろん「安全無比」です。

この方はインターネットで漢方薬のことを大変勉強をされている方でしたので、お電話を受けながら私もインターネットでこの方の情報源を探ってみるに、やはり日本の「医者」の素人判断でした。日本では漢方薬を扱えるのは薬剤師か医師ということになっているので、多くの関係者は大学時代から西洋医学の知識からの漢方薬を分析するようになってしまっているのです。そうすると東洋医学全体の観点から鍼灸と漢方の技術を学んだ者とは大きな隔りができてしまいます。

合せ飲みの妙味:
この漢方的素人医師の言っていることは料理にたとえると、「カレーライスを作るのに、塩は体に毒だから全部抜いて作れ」といっているのと同じです。確かに塩だけをなめたら体にはよくない、しかしそうなるとこれはまともなカレーライスではなくなってしまいます。
ここに西洋の分析医学の弊害が出ているわけです。

漢方薬は単品(1種類)だけで服用することはまずありません。必ず複数の薬剤を使って「合せ飲みの妙味」を作り出すのです。
これだと1プラス1イコール2プラスアルファーの効果が出るのです。

2種類以上の生薬をまぜて服用したときに起こる現象は、ただ単にそれぞれの生薬によって起こる作用を加え合わせたということでは、説明の付かないことが多い。折るときはその作用が、ただ単に加え合わせてと考えられる以上に強くなり(相乗作用という)、あるときは弱くなり(相殺作用という)、またあるときは、全く別の作用を示す(方向転換という)。例えば、麻黄(まおう)を例にとって見ると、麻黄単独の作用は発汗剤で、皮膚の排泄機能障害を治すものである。ところがこの麻黄に桂枝(けいし)を加えると発汗剤(相加作用)となり、石膏(せっこう)を加えると止汗剤(方向転換)となる。さらに麻黄に桂枝と石膏の3種を混ぜ合わせると、麻黄と桂枝の作用である発汗作用が助長される。(相乗作用) また、麻黄に朮(じゅつ)を加えると利尿剤(方向転換)となり、麻黄に杏仁(きょうにん)を加えると鎮咳剤(方向転換)となる。
このように、加えられる相手によってその作用が変って行くのである。(この段は、「漢方薬の実際知識」東洋経済社より抜粋)

合せ飲むことによって限りなく夢が広がるのです。

日本伝統鍼灸漢方

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