糸鋸盤で切断面に波状紋が出るという問題。
波状紋が生まれるメカニズムを考えるために、2つの実験をしてみた。
①板厚との関係
②切断速度との関係
まずは板厚違いの比較。
糸鋸盤の上下動ストロークは20ミリなので、それを超える25ミリの板と、13ミリの板の切断面比較。
どちらも切り進む速度は超スローにした。

左が25ミリで、右が13ミリ。
どちらも同じように波状紋が出た。
次はゆっくり切り進めた場合と、早く切った場合の違いを調べた。
使った木は、サイを切り抜いた残り材で、厚さ35ミリ前後の異型材。

左がゆっくり切ったもので、右はおよそ3倍早く切り進めたもの。
どちらも斜めの波状紋が出たが、無理押ししたほうが波状紋が深い。
しかし、どちらも波紋の間隔や角度は同じである。
以上が今日の実験で分かったこと。
謎は更に深まったような気がする。
切り進む速度が違っても同じ間隔の模様が残るのだから、糸鋸盤が持つ固有の振動数などが原因とは考えにくいことになる。
板厚が違っても同じ波状紋が出た。しかも想定とは逆に薄板の方に深い文様が出ているように見える。
切り粉の排出に原因があるのかどうかは分からなかった。
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ブレードの固有振動が出ているのではないでしょうか?
ブレードが木材に軽く触れているだけで大きくブレることがあります。
何とか原因を見つけたいですね。
固有の振動数やストローク数など、時間当たりの要素は、速く切り進めば横に引き伸ばされた結果が出るはずなのに、速度を変えても一定の間隔や角度で現れています。
サイのカットで出た波紋は深くて消すのが大変でした。
ネット検索しても手掛かりが見つかりません。
作品の波状紋を研磨で消す作業はウンザリてす。
のこ盤の台は振動しませんか?
それともブレードを支えている上のアームの剛性が足りず、ブレードの振動によって共振して左右に振れるとか。
でも、波紋の間隔や角度は同じというのが解せません。
うーん、かなり難しいですね。