新宿がコロナの震源地になっている。
ここを徹底的につぶさないから、市中感染が広がったと言われている。
都知事は「病床に余裕がある」として、未だに新たな抑止策を打ち出していない。
しかし、隣のわが埼玉県は深刻なとばっちりを受ける。
毎日東京に通う「埼玉都民」はおよそ100万人もいる。
埼玉の感染者数は、東京の感染者増減にリンクせざるをえない。
しかし、埼玉の病床数は貧弱極まりないのだ。
第一波の時に、埼玉の保健所が「入院先が無いので検査を絞っている」と発言して物議をかもした。
そしてその直後に、自宅待機させた患者が収容先が見つからないまま呼吸困難で死亡している。
現実に起きた小規模な医療崩壊である。
東京都知事が「病床に余裕がある」などと言っているうちに、一足先に医療崩壊するのは埼玉県なのだ。
埼玉県は大学病院などが少ないこともあり、医療装備率は全国の最下位クラスにある。
埼玉県には企業の本社や観光地などが少なく、したがって患者隔離に使えそうなホテルも少ない。
県庁の見解によれば「東京のベットが埼玉に融通されることはない」という。
感染者が急増すれば、すぐに入院も隔離も出来ない事態に陥るだろう。
埼玉アリーナにベッドを並べて軽症者の隔離施設にしようというアイデアを聞いたが、机上プランでも良いから、そんな備えをして欲しいと思っている。
「肺炎という死に方」は苦しいと聞くが、それが現実の恐怖として迫っている。
頼みの埼玉アリーナ