幾つかのクリニックに通い始めた。
今どきはどこのクリニックにも自動血圧計が置いてあって、患者は自分で計測し、機械が吐き出した紙切れをスタッフに提出することになっている。
Aクリニックでは上の血圧が152と出たので、「高すぎる」と計り直したら今度は162。
もう一度計ろうとしたら、壁に「お一人様2回まで」と張り紙してある。
気に入った数値が出るまで計り続けるわけにもいかない。
162の紙切れを捨てて、152をスタッフに提出した。
自宅で計る血圧はいつも上が120ぐらいだから、ちょっと違いすぎる。
カミさんも「そうよ、違いすぎるのよ」と言う。
自宅の血圧計を調べると、買ってから30年以上を経過していたので、新しいのを注文した。
同じオムロン製で、左が新品。
早速比較テスト。
左腕に新品、右腕に旧品をセットして、同時計測すると新旧ともほとんど同じ数値(上が110前後)が出た。
買い替えるまでのことはなかったようである。
安心を買っただけとなったが、自宅の血圧と病院の血圧が違いすぎる。
いわゆる「家庭血圧」の基準をネット検索してみた。
「高血圧の基準は、家庭血圧で135/85以上、診察室血圧で140/90以上、と定義されています。
正常血圧の基準は、家庭血圧で115/75以下、診察室血圧では120/80以下と定義されています」
ボクは診察室血圧で「高血圧」だが、家庭血圧では「正常血圧」ということになるようだ。
ただし、定義が意味する「診察室で医師が計る血圧」と、クリニックの廊下に置かれた自動血圧計では、だいぶ違うような気がする。
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