ニンニクを「70℃・湿度90%」の環境で、2週間から20日間ほど熟成させれば黒ニンニクになる。
丸のままのニンニクを、古い炊飯器に放り込んだら、保温にして、あとは待つだけだ。
べちゃべちゃさせないようにと、数日に一回フタを開いて蒸気を飛ばしたり、出来上がる頃にフタを開放して外側を乾かすという人が多いようだ。
ミスターマックスで、70~210度の保温機能がついた電熱鍋を見つけたので、衝動買いしてきた。
中古の炊飯器を探すつもりでいたのだが、この電熱鍋なら黒ニンニクに限らず、他の用途にも使えそうだと思ったからだが、良く考えてみると問題がありそうだ。
炊飯器と違って、容器そのものに断熱性が全く無い。
発熱プレート部分の温度が70度でも、熱がどんどん逃げる構造だから、各所に温度むらが生じて、容器内の温度調節が難しくなりそうだ。
初回だし、鍋蓋の蒸気抜き穴に温度計を差し込んで、温度管理しながらやってみようと思ったら、カミさんが「20日間も自宅に居るわけないでしょ」。
言われてみれば、正月が明ければキャンピングカーで出かけたくなるに決まっている。
いつになったら取り掛かれるか分からないが、とりあえず野菜クズを入れて、温度の確認テストを始めた。
昨日は年賀状書きで、今日は物置前の片付け作業。
2日続けて、師走らしいことをした。
実は、旅先の青森で大量生産した焼きニンニクを、とうとう食べ尽くしたので、今度は黒ニンニクを作ろうと思い立った。
黒ニンニクというのは、ニンニクを高温熟成させたもので、ニンニク臭が無く、甘くて美味しい。
ボクは健康のために、カミさんは美容のために、毎日一粒ずつ食べようという計画だ。
これは青森の直売所に並んでいた黒ニンニク。
黒ニンニクは、電気炊飯器の保温機能を使えば、簡単に作れる。
ただ、出来上がるまでの期間が2週間から20日ほどもかかり、熟成中はニンニク臭を発散し続けるので、室内を使うわけには行かない。
屋外で風雨の当たらない場所が必要なのである。
という事情で、前々からやらなくちゃと思っていた、物置前の整理をした。
使いかけの塗料や溶剤が、なんと45種類もあった。
モノがモノなので処分に手間ひまがかかり、半日もの時間をかけて、ようやく35種類にまで減らした。
どうにか熟成用の棚スペースを確保。
新しい物を置くには、何かを片付けなければスペースがないのだが、ボクはガラクタを溜めるクセがある。狭い家で良かったのかもしれない。
黒ニンニク作りは熟成期間が長いので、1台しかない炊飯器を流用するわけにはいかない。
明日はリサイクルショップを回ってみよう。
庭のバードフィーダーの水が完全凍結。
地面には霜柱が出来て、
、
敷石の間の土が、異様に盛り上がっている。
咲き続けていたガザニアはボロボロになり、
ミニバラはこれが最後の一輪。
毎年、正月の切花にしているスイセンには、最初の花が開いた。
今日は一日をかけて年賀状づくり。
それをポストに放り込んで、やっと師走気分になった。
「モシモシ・・・大きなサバが・・・」
昨日の午後、通信状態の良くない電話が入った。
釣りが趣味のキャンピングカー仲間が、海上からくれた電話で、外道で釣れたサバが要らないかという用件だった。
先日貰ったカワハギもそうだが、釣りたての新鮮サバはめったに手に入らない。
もちろん、二つ返事。
その数時間後、友人が生きのいいサバを届けてくれた。
弓なりに反った魚体が、カチッと固まっている
旨そうな死後硬直だ。
よし、好物のシメ鯖にしよう。
サバは硬直している間の、コリコリ食感が旨い。
人間も魚も30時間を過ぎると死後硬直が溶け始める。
すぐに食べたいので、四分の一だけ刺身にし、晩酌の肴にした。
硬すぎるほどの歯応えがたまらない。
死後硬直はおいしい。
切りはずしたアラは味噌煮。
酒とミリンだけでサッと煮て、ミソを溶かし込んだ。
これも旨い肴になった。
そして、いよいよ今朝。
酢でしめたサバを冷蔵庫から出して、皮を剥いだ。
毛抜きで細骨を抜こうとしたが抜けない。
ラジオペンチで引っ張っても、なかなか抜けない。
抜けずに、ちぎれてしまうのもある。
筋肉が固まっているのだ。
恐るべし死後硬直。
こんな風に、今日は朝っぱらから、コリコリのシメ鯖。
ごちそうさま♪
友を選ぶなら釣り人に限る(笑)
オオタカ
昨日撮ったオオタカ。
里山の猛禽だ。
食物連鎖の頂点に位置する鳥なので、こいつが居れば、そのテリトリー内の生態系が守られていると見なされる、いわば「生きた指標」である。
オオタカはその精悍なイメージもあって、今や自然保護活動の象徴的存在になっている。
だから、開発予定地でオオタカの巣が見つかると、開発業者が困惑する。
下手をすれば、住民に「オオタカの森を守れ」という動きが出かねないからだ。
オオタカは繁殖に成功した巣を、翌年以降も繰り返し使う習性があるが、営巣木を切られたら、別の場所に新しい巣を作らねばならない。
毎年ひな鳥を観察して楽しんでいた地元の野鳥の会が、「オオタカの営巣地を守れ」と騒ぐ可能性があるし、それを新聞ダネにでもされたら厄介だ。
オオタカのブランド力は強力で、オオタカを守ることイコール生態系を守ること、みたいになっている。
親しい知り合いに「オオタカの引越し屋さん」みたいな人が居る。
開発予定地にオオタカの巣が見つかると、この人に引越し依頼が舞い込む。
その「引越し作戦」を教えてもらった。
まずオオタカの巣に近い場所に、新しい引越し先を物色する。
彼はロープ一本で高い木に登る、日本古来の木登り術を身につけている。
オオタカが好みそうな樹木を見つけたら、そこに木の枝で「半完成」程度の巣を作ってやる。これで新居の準備が完了。
そして次は、古巣からの追い出し作戦。
繁殖期、オオタカが巣作りを始める寸前に、去年の巣に「軍手を放り込む」のだそうだ。
カラスやトビは軍手を気にしないらしいが、オオタカはこれを嫌い、上手く行けば新居に引っ越してくれるという。
面白いというか、珍しい話である。
鳥探し
今日は風が穏やかになったので、カミさんとピクニックに出かけた。
どこかで弁当を買い、景色の良いところか、野鳥の出そうな場所にクルマをとめて、ランチにする・・・それがウチのピクニック。健康的で安上がりだ。
利根川の河川敷に駐車すると、車内は温室効果でポッカポカ。
飛び回るモズを車窓から眺めながら昼食。
外で食べる弁当は、美味しさ5割増し。
食後の鳥探しは不調に終ったが、帰り道にオオタカに出くわしたので、新しいレンズでしばらく遊ぶことが出来た。
立派な成鳥だ。
獲物発見?
飛び立ち。
もう少し近くで撮りたかったな。
朝から北風ピューピュー。
届いたばかりのデジ一眼レンズを持って野鳥撮影に出たいのだが、外は凍えるような寒さだ。
仕方なく、今日は自宅で野鳥撮影の道具いじり。
トシのせいか重量物を担いで歩くのが辛くなってきた。
大砲みたいなデジ一眼レンズの出番を減らして、軽量なデジスコに再活躍してもらおうかと思っている。
デジスコというのは、コンパクトデジカメをフィールドスコープに接続したもので、軽量ながら大砲以上の超高倍率撮影が可能だ。
ただ、撮影にはかなりの習熟が必要となる。
さらに、習熟しても撮影に手間ひまがかかるので、撮る前に野鳥が逃げてしまうことが多いし、マニュアルフォーカスなのでピンボケが多く、歩留まりが悪い。
今日の作業は、デジスコ用ジンバル雲台の取替え。
(ジンバル雲台とは、カメラをどんな向きにしても、常に重量バランスがとれていて、その位置にピタリと止まる雲台)
三脚からBENROのジンバル雲台を取り外した。
この雲台は微妙な構図決めが難しく、思いの位置にピタリと止まらない。
位置決め作業の時間ロスが2~3秒あるため、撮影チャンスを逸することが多いのだ。
そして、昔使っていた自作の「手作りジンバル」を復活させた。
デジスコ用のジンバル雲台がまだ売られていなかった時代に自作した、100%オリジナルなジンバルである。
大仰で、どう見てもスマートではないが、位置決め性能は抜群だ。
油抵抗式のマンフロット雲台を使っているので、微妙な位置合わせが一発で決められる。狙いの位置を行き過ぎたり、戻ったりすることが無い。
ただ、「なんだあれは?」という不審顔で見られるのが泣き所(笑)。
キャノンが開発した世界初のレンズだとかで、400ミリなのに小さくて軽い。
ここで、ちょっと能書き。
レンズには色収差という性質がある。
青色が大きく屈折して、赤色はあまり屈折しないから、像が色ごとに分かれてしまう現象だ。
カメラレンズの作り込みは、この色収差との戦いらしい。
キャノンが開発したのは回折現象を利用した素子で、これを使ったレンズは、ナンタラカンタラ云々という理由によって、普通のレンズとは逆に、赤色が大きく曲がって、青色が曲がらないのだという。
つまり、普通のレンズと、このナンタラレンズを組み合わせれば、色収差が互いに打ち消しあって消えてしまい、レンズ作りの自由度が高まる、という発明のようだ。
肝心なところは分からないが、そんなわけで、このレンズは小型軽量に出来ているのである。
ボクにとってのメリットは、400ミリF4なのに小型軽量ということだ。
カメラを付けた総重量が3.2キロだから、歩き回ってもへばらない。
早速、新しいオモチャを持って外を歩きたくなった。
曇天で薄暗い夕方にもかかわらず、6000歩ばかりを散歩してきた。
鳥はモズぐらいしか撮れず、たいした試し撮りにはならなかったが、軽さには満足出来た。
昨日は急に燻製が食べたくなり、サバとサーモンを買ってきた。
カミさんが燻煙アレルギーなので、普段は自宅では燻製を作らない。
で今日は、カミさんが出かけた留守を狙って、久々の燻製作り。
漬け込んでいた魚を干し、チップの量を奮発して、燻煙をかけた。
ボクの燻製器は、なぜか煙の回りがとても良い。
燻煙が付き過ぎて真っ黒け(笑)。
これはサーモン。
色は黒いが、腹身だから脂がのっていて旨かった。