佐賀県の道の駅「山内」の朝。
朝食後、昨日来た道を引き返して、有田の陶器市へ。
卸団地の無料駐車場から、シャトルバスで出店の並ぶ市内に行った。
有田駅と上有田駅間、延々4キロにわたって出店と店舗が並ぶ。
カミさん希望の陶器市見物だが、数日前から足を痛めているため、ほんの数店を覗いただけで、たちまち限界に達して引き上げた。
歩いたのは、4000メートル分の100メートル。
カミさんが「結婚40周年記念」にと、夫婦茶碗を買った。
ご飯を全部食べると、茶碗の底にフクロウの絵柄が現れる。
しゃれた茶碗なのに5割引になるわけは、少々難ありだからだ。
夫茶碗にも妻茶碗にも小さなキズがあるのだが、これで良い。
使うボクらは40周年。
昼食は、ずっと食べたくて食べられないでいた、「牧のうどん」。
左はゴボウ天うどんで、右は肉うどん。ヤカンにはつぎ足し用のダシ汁が入っている。
牧のうどん(チェーンストア)は面白い。
四国の讃岐うどんに良く見られる、製麺所一体型のうどん店だが、麺が柔らかくてコシが全く無い。
にもかかわらず美味しいので、「コシのあるのが美味しいうどん」と思い込んでいる人は、きっとカルチャーショックを受けるだろう。
しっとりと柔かく、食べやすくて、とても美味しいうどんである。
牧のうどんは「食べても食べても、無くならないうどん」とも言われている。
水で絞めていないから、麺が汁をどんどん吸い込んで、食べているうちに体積が増えてくる。
汁がすぐに無くなってしまうのを補うために、ヤカン入りのダシ汁が添えて出されるというわけだ。
店の中央に麺の製造ラインが置かれている。
左側の麺製造機から、自動カットされた麺が、ベルトで右に送られて、湯気の立っているあたりの釜に放り込まれて、茹で上げられる。
牧のうどんに満足してから、買い物で腹ごなしをして、武雄温泉に行った。
ここは由緒ある温泉だ。
温泉館の楼門は、国の重要文化財になっている。
楼門の向こうに見えているのが本館。
敷地内には幾つかの風呂があって、ボクらが入った元湯の建物は明治9年に建立されたものらしく、泉質は平凡だがレトロな雰囲気は満点だった。
明日の高速道路走行に備えて燃料を満タンにし、道の駅「大和」に入った。
九州最後の夜は、ヤマセミ撮影の場所になった。