ずいぶん前になりますが、呼吸器科のお医者さんと喫煙の話をして、怒らせてしまったという話を書きました。喫煙率が大幅に下がっているのに、タバコが原因といわれている病気が減少しないのはなぜか?という素朴な疑問を出しただけなのですが。その先生は、禁煙治療のバイブルといわれている本があるので、それを読んでみろということでした。わざわざ表紙のコピーまでもらいましたので、「禁煙学」という本をネットで注文し少し前に読んでみました。後半はどういう風に禁煙治療を進めるかという、具体的な方策で納得できるものでしたが、大部分は奇妙なデータの羅列でしたので、一部紹介します。
まずタバコの煙中に含まれる物質について記載されており、その詳しい有害性が説明されています。しかし医者でもニコチンぐらいしかわかりそうにない物質名が並んでおり、私のような化学物質を専門とする人ぐらいしか理解できないものです。しかもその含有率がでておらず、どのくらい入っているかの記載はありません。
次にニコチンやタール分の少ない軽い煙草の話です。タバコには必ずニコチンとタール量が記載されています。実は私もこの値が何の基準なのか不思議でした。タバコの種類によってはロングタイプというのが発売されていますが、この数値が長くても短くても同じになっています。例えばタバコ1本分であっても1箱分であっても、長さが違うので値は違うはずだと思っていました。この数値の測定法は細かく規定されており、数値は省略しますが、通常タバコを吸うのと同じように機械的に一定時間吸入し、これを規定回数繰り返し出てきた煙を吸着させ、その中のニコチンやタール量の数値ということでした。ですからタバコの長さには関係ないことになります。
この数値のコントロール方法は、フィルターに空気穴を明け、吸ったときに空気が入ってタバコの煙を薄めるということでした。つまりタバコ本体は軽いものも重いものも同じで、フィルターの空気穴の数が異なるだけのようです。ですから軽いものでも同じ味覚が保たれているようです。ここまでは役に立つ情報でした。しかしこの本は不思議なデータが示されています。ニコチン量が15㎎~1㎎までの同種のタバコを吸うと、記載されたニコチン量にかかわりなく、吸入されるニコチン量はほとんど変わらないというグラフが掲載されています。これは科学的にどう説明するのかわかりませんが、この本では軽い煙草でも同じように危険だということを強調したいようです。
次に受動喫煙について延々と書かれていますが、このあたりは別な機会に書きます。
まずタバコの煙中に含まれる物質について記載されており、その詳しい有害性が説明されています。しかし医者でもニコチンぐらいしかわかりそうにない物質名が並んでおり、私のような化学物質を専門とする人ぐらいしか理解できないものです。しかもその含有率がでておらず、どのくらい入っているかの記載はありません。
次にニコチンやタール分の少ない軽い煙草の話です。タバコには必ずニコチンとタール量が記載されています。実は私もこの値が何の基準なのか不思議でした。タバコの種類によってはロングタイプというのが発売されていますが、この数値が長くても短くても同じになっています。例えばタバコ1本分であっても1箱分であっても、長さが違うので値は違うはずだと思っていました。この数値の測定法は細かく規定されており、数値は省略しますが、通常タバコを吸うのと同じように機械的に一定時間吸入し、これを規定回数繰り返し出てきた煙を吸着させ、その中のニコチンやタール量の数値ということでした。ですからタバコの長さには関係ないことになります。
この数値のコントロール方法は、フィルターに空気穴を明け、吸ったときに空気が入ってタバコの煙を薄めるということでした。つまりタバコ本体は軽いものも重いものも同じで、フィルターの空気穴の数が異なるだけのようです。ですから軽いものでも同じ味覚が保たれているようです。ここまでは役に立つ情報でした。しかしこの本は不思議なデータが示されています。ニコチン量が15㎎~1㎎までの同種のタバコを吸うと、記載されたニコチン量にかかわりなく、吸入されるニコチン量はほとんど変わらないというグラフが掲載されています。これは科学的にどう説明するのかわかりませんが、この本では軽い煙草でも同じように危険だということを強調したいようです。
次に受動喫煙について延々と書かれていますが、このあたりは別な機会に書きます。
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