泊まった宿の目の前が漁業組合。泉谷しげるらがいっつも騒いでたあの場所です。しかし、人の気配は無かった。
午前11時。早々に与那国散策開始。なので、宿でバイクを借りることに。なぜなら、全てのガイドブック、ネットで、「島は起伏が激しいので自転車では無理」と書いてあるからだ。実に15年振りくらいにバイクに乗ろうってわけ。
が、出されたバイクが重くて転がせない。しかも、「ガソリン満タンで返却」と言われたそのバイクにはすでにガソリンは半分しか入っていない。おばちゃんにその旨伝えても、おなちゃんはバイクには疎くて、「あれま?」。
そもそも、バイクの重さが、1人で、動かせない。これは体力が衰えたためか、はたまた歳だからか? で、「無謀」な自転車で行くことにした。
自転車は、ブレーキも30%くらいしか利かない、サビサビ。潮風にさらされてるのだから、こんなんだろう。漕ぎ出してわずか5分。試練はすぐに訪れた。目の前には、牛の糞だらけの1本道。それが波打っているのが肉眼でもわかるくらい、上っては下り、下っては上りなのだ。だが、もはや、自分の足はこの錆びた自転車しか無いのだ。
「行くしか無い」。両脇に放牧されてるんだか、忘れられてるんだか、半野良状態の牛の視線を感じながら、ほとんど、押して歩いての海岸通。右側には打ち寄せる蒼い波が綺麗なのだろうが、見てる余裕すらない。
「何が何でもコトー先生の診療所を目指すのだ」と、自分に言い聞かせ、15分。あるにはあったが、ビミョーっ。だが、この15分はかなりの高記録らしく、お昼に八重山そば(600円)を食べた食堂の人がビックリしていた。
続けて、「立神岩まではどのくらい時間かかりあmすか?」と聞いたところ、「自転車ですよねー…」。だが、「行くしか無い」のである。
再び自転車をこいで、目指すは立神岩。だが、2時間が経過しようとしても林以外、海すら観えやしない。あきらかに「迷った」模様。人っ子一人居ない林の中で、これ以上時間を費やすのは無理と判断し(素晴らしい判断力だが、とにかく自分は道に迷う体質なのである)、今来た道をまた戻る。これだって自転車押しての大苦行。
追い討ちをかけるかのように大粒の雨(スコール)まで降り出して、正に泣きっ面に蜂状態のわたくし。
聞く所によると、今さっき走行した道は、与那国マラソンでも一番の難関と言われる過酷な場所で、坂、坂、また坂なのだそうだ。
ほかの場所へは翌日行くとして、宿に戻ると、「みんな(自転車)借りても、行き切れんで、(自転車を)返しに来るさー」とおばちゃん。えーっ、それ先に言ってよ。
「だって、コトー先生は自転車で島回ってたよ」。するとおばちゃん、「確かに、コトー先生は自転車だ」と大受けだった。
午前11時。早々に与那国散策開始。なので、宿でバイクを借りることに。なぜなら、全てのガイドブック、ネットで、「島は起伏が激しいので自転車では無理」と書いてあるからだ。実に15年振りくらいにバイクに乗ろうってわけ。
が、出されたバイクが重くて転がせない。しかも、「ガソリン満タンで返却」と言われたそのバイクにはすでにガソリンは半分しか入っていない。おばちゃんにその旨伝えても、おなちゃんはバイクには疎くて、「あれま?」。
そもそも、バイクの重さが、1人で、動かせない。これは体力が衰えたためか、はたまた歳だからか? で、「無謀」な自転車で行くことにした。
自転車は、ブレーキも30%くらいしか利かない、サビサビ。潮風にさらされてるのだから、こんなんだろう。漕ぎ出してわずか5分。試練はすぐに訪れた。目の前には、牛の糞だらけの1本道。それが波打っているのが肉眼でもわかるくらい、上っては下り、下っては上りなのだ。だが、もはや、自分の足はこの錆びた自転車しか無いのだ。
「行くしか無い」。両脇に放牧されてるんだか、忘れられてるんだか、半野良状態の牛の視線を感じながら、ほとんど、押して歩いての海岸通。右側には打ち寄せる蒼い波が綺麗なのだろうが、見てる余裕すらない。
「何が何でもコトー先生の診療所を目指すのだ」と、自分に言い聞かせ、15分。あるにはあったが、ビミョーっ。だが、この15分はかなりの高記録らしく、お昼に八重山そば(600円)を食べた食堂の人がビックリしていた。
続けて、「立神岩まではどのくらい時間かかりあmすか?」と聞いたところ、「自転車ですよねー…」。だが、「行くしか無い」のである。
再び自転車をこいで、目指すは立神岩。だが、2時間が経過しようとしても林以外、海すら観えやしない。あきらかに「迷った」模様。人っ子一人居ない林の中で、これ以上時間を費やすのは無理と判断し(素晴らしい判断力だが、とにかく自分は道に迷う体質なのである)、今来た道をまた戻る。これだって自転車押しての大苦行。
追い討ちをかけるかのように大粒の雨(スコール)まで降り出して、正に泣きっ面に蜂状態のわたくし。
聞く所によると、今さっき走行した道は、与那国マラソンでも一番の難関と言われる過酷な場所で、坂、坂、また坂なのだそうだ。
ほかの場所へは翌日行くとして、宿に戻ると、「みんな(自転車)借りても、行き切れんで、(自転車を)返しに来るさー」とおばちゃん。えーっ、それ先に言ってよ。
「だって、コトー先生は自転車で島回ってたよ」。するとおばちゃん、「確かに、コトー先生は自転車だ」と大受けだった。