終電の総武線の恐怖の項で紹介した、「チューしちゃっおうかなババア」の次に我が人生でインパクトのあった見知らぬ人。それは…。
夜の東武線。夜とはいっても19時前後なのでそう遅い時間でもない。ふと前の座席を見ると、若い女性の肩に思いっきり寄りかかる貧乏臭いおっさん。
何とも不釣り合いなカップルだなー。もしかしたら親子かも知れないなどと思っていた。とても、隣に座った赤の他人が眠り惚けて隣に人にもたれ掛かっているようには見えない。第一、女性が肩を動かしたり、席をずらしたりといった行動も取らず、微動だにせず文庫本を読んでいた。
ただ一つ、不思議だったのが、その若い女性に足下には、大きなショルダーバッグと鞄が2つ。おっさんは手ぶら。貧乏臭いくせに、おやじのくせに、あんな若い女性と付き合ってて、しかも荷物まで持たせて、いいご身分だこと。なーんて思ったものだった。本当にそれくらい奇妙なカップル。
しばらくそのままの状態が続き、とある駅で、なななんと、女性がスクッと立ち上がるや、おっさんを見ようともせず、そのまま1人で下りてしまった。
なにー。た、た、他人?
なぜにあの女性は平然と肩を貸したままだったのだ。見ず知らずの変なおっさんがもたれ掛かっても払いのけないのだ。おまえはマザー・テレサかー。
あまりにも不思議な光景に驚いてしまったのだが、驚きはまだまだ序の口。
女性が居なくなってバランスを崩したおっさん。一度はよろけて目を覚ますも、次の瞬間、腕を前に組みその手の上におでこを乗せて、上半身を宙に浮かせたままの姿勢で眠り出したのだった。
そこにはまるでテーブルがあるかのように。東武線車両内に見事にエア・テーブルを再現させたおっさんは、プロのパントマイマーのように、微塵も動かないまま、寝続けた。あんな姿勢でよくも苦しくないもの。それにしても眠かったんだねぇー。
夜の東武線。夜とはいっても19時前後なのでそう遅い時間でもない。ふと前の座席を見ると、若い女性の肩に思いっきり寄りかかる貧乏臭いおっさん。
何とも不釣り合いなカップルだなー。もしかしたら親子かも知れないなどと思っていた。とても、隣に座った赤の他人が眠り惚けて隣に人にもたれ掛かっているようには見えない。第一、女性が肩を動かしたり、席をずらしたりといった行動も取らず、微動だにせず文庫本を読んでいた。
ただ一つ、不思議だったのが、その若い女性に足下には、大きなショルダーバッグと鞄が2つ。おっさんは手ぶら。貧乏臭いくせに、おやじのくせに、あんな若い女性と付き合ってて、しかも荷物まで持たせて、いいご身分だこと。なーんて思ったものだった。本当にそれくらい奇妙なカップル。
しばらくそのままの状態が続き、とある駅で、なななんと、女性がスクッと立ち上がるや、おっさんを見ようともせず、そのまま1人で下りてしまった。
なにー。た、た、他人?
なぜにあの女性は平然と肩を貸したままだったのだ。見ず知らずの変なおっさんがもたれ掛かっても払いのけないのだ。おまえはマザー・テレサかー。
あまりにも不思議な光景に驚いてしまったのだが、驚きはまだまだ序の口。
女性が居なくなってバランスを崩したおっさん。一度はよろけて目を覚ますも、次の瞬間、腕を前に組みその手の上におでこを乗せて、上半身を宙に浮かせたままの姿勢で眠り出したのだった。
そこにはまるでテーブルがあるかのように。東武線車両内に見事にエア・テーブルを再現させたおっさんは、プロのパントマイマーのように、微塵も動かないまま、寝続けた。あんな姿勢でよくも苦しくないもの。それにしても眠かったんだねぇー。