チャートやセールスという魔物と常に背中合わせにある。
けど、シーンで流通しているものだけが、
Good Music というわけじゃない。
人それぞれの Good Music とは、最大公約数じゃなくて、
完全にパーソナルなものだからだ。
もちろんメジャーなミュージシャンのセールスが音楽業界全体を支えていて、
オルタナティヴな音楽やインディーズの活動の一助になっていることも、
僕は承知している。
SHO-CO-SONGS collection 2(DVD付) 鈴木 祥子 価格:¥ 6,000(税込) 発売日:2008-12-24 |
僕は、洋楽・邦楽を問わず、女性ミュージシャンの曲をあまり聴かない。
そんななか、鈴木祥子というミュージシャンはずっとスキだった。
理由は、彼女の音楽性に共感したからだけど、
同い年ということもあったかもしれない。
彼女は自身のアーティスト活動をおこないつつ、
他のアーティストへの楽曲提供やプロデュースをしてきた。
むしろ、そちらのほうでシーンに足跡を残している。
プレイヤーとしても器用なのだろう。
デビュー当初はビアノとドラムスを演奏していたが、
何枚目かの自身のアルバムでは、前述の楽器の他に、
ギター、ベース、コーラスなど、すべてのパートを一人で演奏した。
彼女は、いわゆる Musician's Musician なんだろう。
洋楽におけるサウスサイド・ジョニーやトム・ウェイツ、デイヴィッド・フォスターなどを
彷彿とさせる。
玄人好みのするアーティストといえる。
彼女のデビュー20周年を記念したコレクション・アルバムの第2弾が発売されてる。
第1弾は購入を控えたけど、
今アルバムは僕にとっての Good Music が複数収録されてるので、Amazon で購入した。
世知辛い今の世の中、こういうコンピ・アルバムがどれだけセールスできるのかはわからない。
でも、上質な音楽をリリースすることは音楽業界の使命でもあると思う。
今週末、六本木のライヴハウスにいく。
そこには、僕にとっての Good Music が待っている。