今回のパリ滞在中のホテルはナシオン駅のすぐ近くで、そこからヴァンセンヌの森まで直線距離で一キロ。早朝、ヴァンセンヌの森までジョギングしました。森の中を少し走り、往復で七キロ。連日日中は三〇度を超える暑さが続いていますが、六時前後はまだ二〇度前後で、快適に走れました。
午後の発表の前に、日本哲学研究会の責任者Sさんと、イナルコから徒歩十分ほどのところにあるラオス・タイ・ベトナム料理レストラン Lao-Viet で昼食。イナルコの教員であるSさんお気に入りの店で、店員とも顔なじみ。観光客にはまったく縁のなく、繁華街から離れた大通りに面したこぢんまりとした店ですが、店員の応対も店内の雰囲気もとてもよく、料理の種類も豊富で、幾皿か異なったタイプの料理を頼んで取り分けて食べるのに適しています。知る人ぞ知るお店なのでしょう、十二時半にはほぼ満席でした。パリでフランス料理に飽きてしまい、もっとさっぱりとした味付けをお探しの方にお薦めです。値段も手頃です。
発表そのものは、私自身としてはかなり明瞭に説明できたと思うのですが、後期西田哲学の勘所を捉えた瀧澤克己の「一般概念と個物」は参加者にはやはり難しかったようです。
研究会後、私を含めて六人、イナルコ近くのカフェで歓談。十九時過ぎにお開きとなりました。
これで今回のパリ滞在の「ミッション」は終了です。明日夜、ストラスブールに戻ります。