内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

天来の美声の恵み ― クロウタドリを讃えて

2020-06-18 17:56:13 | 雑感

 朝、クロウタドリ(黒歌鳥)の鳴き声で目を覚ます。彼らはとても早起きで、日の出の一時間くらい前の四時半前から、名手が吹くピッコロのような美声で歌い始める。春から初夏にかけての繁殖期には特によく囀る。フランス名は merle noir (メルル・ノワール)。こちらのほうがクロウタドリより響きが可愛い。公園や緑地などでよく見かける。
 早朝だけでなく、日中もよく歌っている。机に向かって仕事をしていると、窓前を覆うヤマネコヤナギ(山猫柳)の枝に来ては、ひとしきり自慢の歌声を披露してくれる。少し離れたところから別の雄が輪唱してくれることもある。彼らにしてみれば、互いのテリトリーの主張なのかも知れないが、無償でその美声を聴かせてもらっているこちらは、天来の恵みに感謝するだけである。
 もう過去に何回か貼り付けたことがある写真だが、今日の記事に再度貼り付けた写真は、大学附属の植物園を散歩しているときに、目の前をぴょんぴょん跳ねながら横切っていくメルルくんを撮ったもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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