今日の午前中は日仏合同ゼミの二日目のプログラムであるグループディスカッション。日仏合わせて27人の学生を、昨日の発表グループを分散させる形で四つのグループに分け、教員側が提案した三つの主題―居場所、自己肯定感、必要最低限のケア―をめぐって一時間ほど自由に議論させた。
教員二人は原則それらを外側から見ているだけだったが、どのグループでも、日本語だけでの議論が言語的なバリアをほとんど感じさせないで形で展開されていたのは、やはり昨年10月からこの合同ゼミまでに積み重ねてきたオンラインでのコミュニケーションが準備段階としてあり、昨日一日のプログラムのなかですでに参加者が自由に発言できるコミュニケーションの空間が醸成されていたからであろう。
グループディスカッション後、各グループ代表からディスカッションの内容の要旨が報告され、それを受けて全体でのディスカッションが締めくくりとして行われた。ここではディスカッショングループ間での質疑応答があり、個々のグループディスカッションからさらに議論を展開させるいくつかの可能性が垣間見られた。
プログラム全体として、二日間を通してこれだけ充実した発展性のあるディスカッションを学生たち自身が実現したことを高く評価したいと思う。そのいわば産婆役を務めた教員二人にとってもこれは満足できる結果であった。
参加した学生ひとりひとりにとって、この経験が今後何らかの仕方で活かされることを願っている。
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