一時帰国中はほとんど音楽を聴かなかったので、ちょっと飢えていました。今日は朝からアップル・ミュージックの音源をひたすら聴いています。曲、作曲家、演奏家を自分で選ぶのではなく、コンセプトごとにまとめられた多数の楽曲を予備知識なしにストリーミングで流しています。クラシックの名曲が多いから、大抵イントロだけでどの曲かわかります。知らない曲でも好きな演奏だと聴き入ってしまいます。よく知っている曲で演奏も良いと感じるとダウンロードします。今日は、それぞれ一曲聴いていいと思った三枚のアルバムをダウンロードしました。いずれも今年の新譜です。
Sergio Gallo 演奏、スカルラッティ鍵盤楽器ソナタ全集 vol. 27。スカルラッティの曲の中には好きになれない曲もあるのだけれど、このアルバムに収められた曲はどれも鋭さを丸みで包んだまことに典雅な演奏。
Einav Yarden 演奏、バッハ父子曲集、題してFather and Son。あまりにも偉大な父の陰に隠れてしまいがちな息子の曲を愛情を込めて演奏している。息子だって頑張ったんだよなあと、聴きながらちょっとほろっとしてしまいました。
Christian Li 演奏、メンデルスゾーン・ヴァイオリン曲集。まさに神童の名に相応しいこのヴァイオリニストのヴィヴァルディの四季の新鮮さにはほんとうに驚かされたけれど、このアルバムは作曲家と演奏家の二人の神童の幸福な出会いから生まれました。聴く者を幸せな気分にしてくれます。
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