こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

C.Crisis「Bigger the Punch I'm Feeling」'85年6月

2009-07-23 20:36:53 | 音楽帳


チャイナ・クライシスは、2枚目までのアルバム、それに随時出してきた12インチシングルが、素晴らしく自分の「ツボ」にはまっている「テクノ」だったので、私的愛好音楽として寵愛していたのだが、この3枚目のアルバム「未完成」とファースト・カット「ブラック・マン・レイ」を聴いた時に、「裏切り」のような感情を覚えたのは、紛れも無い真実だった。



「チャイナ・クライシスよ、お前までもがテクノを捨てて転向していくのか…」という嘆きだった。

3枚目「未完成」は、彼らがファンだというスティーリー・ダンのウォルター・ベッカーにプロデュースを依頼し、AOR的な指向のアルバムとなった。

みずみずしい透明感ある若さあふれる所が美しかった彼らも、「オトナ」に背伸びしたかったのかもしれない。

当時、落胆した自分も、四半世紀生きる中、このアルバムの良さが次第にわかり、それは当時トンガっていた自分の「若気の至り」かもしれないが、良い曲もたくさん入ったアルバムであると、今では思える。

その中でも、よく聴く好きな曲が、この「Bigger the Punch I'm Feeling」。

他にも、「Blue Sea」という名曲もある。

彼らは、本当に、優しく、みずみずしい音楽を作り続けてきたが、ショー・ビジネスという過酷な小汚い世界では、大成功は収めなかった。

でも、僕は、そんな彼らが、ずっと大好きである。
ひたすら、牧歌的で、野心も無く優しい自分らの性格に忠実だったところが、信じられるのだ。
コメント (2)
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