こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

Ultravox 「Alles klar」'81

2010-11-13 21:08:59 | 音楽帳
ウルトラヴォックスの音楽に頭を一撃されたのは、1981年のサントリーウィスキーのCMでかかった「ニュー・ヨーロピアンズ」であった。

こういう経験をお持ちの同世代人は多いと思う。

ミッジ・ユーロの弾くギターのカッコよさ+聴いた事の無いヨーロピアンな香り高きロマンティシズムをたたえたこの曲に、胸を鷲づかみにされた。

その後、10月に発売された、第2期ミッジ・ユーロ主導のセカンドアルバム「エデンの嵐」を聴きまくった。



そろそろ、自分の生涯の100枚を選ぶとしたら、必ずこの「エデンの嵐」は入る。
15歳の少年の時に聴いたこのアルバムは、自分の意識の深いところまで入り込んでいて、今更紹介するまでも無く、自分の中では、第2期ミッジ・ユーロ主導のウルトラヴォックスの最高作品なのだった。

世間ではファーストアルバムの「ヴィエナ」を挙げる人は多く居るが、自分は、あくまで個人的にセカンドアルバム「エデンの嵐」への思い入れが強烈にある。
どの曲をとってもすばらしく、トータル・コンセプト・アルバムとして完成された姿をしている。

***

今日も、平日にはゆっくり聴くヒマが無いので、朝~いろんな音楽を聴いていた。

ソヴィエト・フランス、ドーム、ザ・サウンド、スリッツ、ソフト・セル、、、、、。

しかし、結局たどり着いたらウルトラヴォックスを30年経っても「カッコええなああ~」と感嘆をもらしながら聴いていた。

今日、紹介する「アレス・クレア」というのは、1982年2月1日に日本だけでの編集アルバム『新欧州人』というものに納められた曲である。



☆アルバム『新欧州人』
A面
1.The Voice
2.I Never Wanted To Begin
3.Path & Angels
4.Passionate Reply
5.All Stood Still (live)

B面
1.Private Lives (live)
2.Herr X
3.Alles Klar ★
4.Waiting
5.New Europeans

この『新欧州人』は、当時、貧乏学生だった中学3年生の自分がとにかく色んな音楽が聴きたいがために、初めて神保町で発見した貸しレコード屋さん「ジャニス」で借りて、カセット・テープに落としたものだった。

高校受験から中学卒業に向けた最後の冬を思い出す。

とても寒い冬だったが、いとおしい冬だった事・・・・。

ホテルニュージャパンが燃える中、赤坂見附を降り、麹町中学校という「管理主義」と教師の「コトバと力での暴力の渦」の中に通い、すっかり精神を病んでしまっていた、自分にとって辛い時期だった。

それゆえに、その頃聴いた曲たちは、今でも自分の中で輝いている。

三島由紀夫も言う通り、不幸な時ほど、幸福感が背中合わせにあるという不思議。
この曲を聴くと、そんな冬を思い出す。

コメント (7)
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