こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年9月10日 土曜日 竹内まりや 「駅・・・」'87.11

2011-09-10 08:47:16 | 音楽帳

毎日毎日、からだじゅうが痒い。
飲み薬と塗り薬だけが頼りで、日々を送っていたが。。。目に見えて血が出る・傷を負う、そういうことではないせいか?
いくら叫んでも、誰の耳にも響かない。
今週、どうにもならずに順天堂病院に、他の科の受診もあり、2日も御茶ノ水を降り通院したが、ラチがあかない。

皮膚科の先生は予約制では無いので、毎度毎度異なるのだが、毎度毎度異なる所見を言う。
前回、毛膿症だと言っていたが、
今週の先生は「別に毛膿症では無くて、湿疹が悪循環で抑えられなくなっている。薬が合わなかったんでしょう。
今回は別の薬に変えて見ますので、それで飲んで塗って直しましょう。」

かたちんば「先生、自分も蕁麻疹含めてこういった類の病気は、原因を辿ること自体が難しくて、そんなことをするより、目の前のことを抑えるのが先決だし、合う合わないがあって、1つづつ試して、薬を変えながら、最適なものを探していく。。。
それは理解してます。
ただ、じゃあ、どこでその収束を見るのかがわからず、非常に不安と徒労感ばかりが膨らみます。
7月19日あたりに自覚してから、既に50日近く苦しんでいます。
何か糸口はないですか?
抵抗力が弱っているんじゃないですか?」

先生「単純な湿疹です。
だから、日々薬を飲み、日々塗り薬で抑えていくしかないです。
(なぜかどの女医も同じことを言うが)私らだってなる、そういうごく普通の症状ですよ。」

***

そうだとしても。

日々、毎夜、シャワーでカラダの汗や余計なものをキレイに落とす。
せっけんであわあわにして優しくカラダを全て自分の手で触れて、汚れを取る程度に洗い流す。
タオルもそっと水気を取る程度にしか拭かない。
お風呂から上がれば、痒い箇所に塗り薬を塗る。

汗をかかないように、弱の扇風機を回しながら電気を消す。
睡眠薬ハルシオンを服用。

眠りにはコテッと落ちるが、ハルシオンという薬は、睡眠薬といっても正確には睡眠導入剤。
2時間ぴったりしか効かず、あとにも変な寝起きのだるさ等も残さない。

しかし、毎夜、2時間経てば、からだじゅうを掻きむしって起きる自分。
夜中の2時過ぎ頃に起きて、再度塗り薬を塗り眠る。

こういうことを繰り返していくうちに、断続睡眠で睡眠不足と疲労が蓄積し出し、普段仕事をしながら、とてつもない疲れの塊に出会う。

どうにもならない、と分かっていても、次第に生きる力が削がれていく。

言い訳になるが、どうも最近こんな具合で、音楽を聴く注力に至らず、そのことで空を飛ぶという世界に旅立てずに、内省的になり、ブログを書く気力すら無くなっている。
それが、今の状況であり、今の私である。

***

朝というものは、自分が抑鬱症を抱えているからでもあるが、ふらふらになりながらも、一杯の緑茶と一曲の音楽、それが社会活動が始まる前の隙間にすっと入ってきて、とてつも無く、いとおしい。
たった、この朝の静かな数分に、もっとたくさんの悟りや示唆が含まれていて、他の時間では代用の効かない真理に近づく永遠を感じる。

昨日の朝にかけた、愛する竹内まりやさんの「駅」。
朝から聴く音楽では無い。
あまりの中身の重さ。
心奥まで見事に到達する逃げようの無い「生きる」ことのリアリティある曲。

誰の心にもある、ある人生の断面が見事に表現されていて、ひたすら黙って虚空を見上げる。

大学1年生の時に出会ったこの曲に、我が変人の巣窟、美術研究会には、我々レベルとも違うもっと病んで性格がひん曲がってみんなから嫌がられていたTさん。
彼が、珍しく、部室のFMから流れた竹内まりやさんの「駅」を聴きながら、「この曲は素晴らしいよね。良い曲だよ。。。。」と自分に声を掛けたのを、やけに印象深く覚えている。
意外に思った瞬間でもあった。

ただ、社会の荒波にも揉まれていないハタチそこそこの学生が聴くには、この曲は背伸びしすぎている。

音楽というのは、その出会いの時から、あたかも同じ曲を聴いている気になっているが、そうではない。
それを30歳で聴く、31歳で聴く・・・
日に日に、その音楽は変化し続ける。

フラッシュバックのように、40歳を過ぎてから改めて聴いた、竹内まりやさんの「駅」には心臓をえぐられるような想いがしている。
たぶん、50歳にまで生きられたら、この曲は更に輝きを増すのであろう。
ある人生経験を踏んだ上で聴く「駅」は、より一層に、この曲はそういう意味だったのか、と思い知る。
実に深い。
深すぎる。

竹内まりやさんの「駅」
(YOUTUBEには、間が省略されたヴァージョンしかないが、相変わらず美しいまりやさんの歌う、想いの深さの一面が垣間見れる姿をアップする)


見覚えのある レインコート 黄昏の駅で 胸が震えた

はやい足どり まぎれもなく 昔愛してた あの人なのね

懐かしさの一歩 手前で
こみあげる 苦い思い出に 言葉がとても見つからないわ

あなたがいなくても こうして 元気で暮らしていることを
さり気なく 告げたかったのに


二年の時が 変えたものは 彼のまなざしと 私のこの髪

それぞれに待つ人のもとへ 戻ってゆくのね 気づきもせずに

ひとつ隣の車両に 乗り うつむく横顔 見ていたら
思わず涙 あふれてきそう

今になって あなたの気持ち 初めてわかるの 痛いほど
私だけ 愛してたことも


ラッシュの人波にのまれて 消えてゆく 後ろ姿が
やけに哀しく 心に残る

改札口を出る頃には 雨もやみかけた この街に
ありふれた夜がやって来る・・・・・
コメント (2)
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