
「ザ・ツーリスツ」にはじまり、そこから、いっときは恋人関係にあった2人で組んだユニット「ユーリズミックス」。
その後、80年代を経て、ユニットを解消した2人。
80年代のニュー・ウェイヴにおいて、説得力を持つ女性ヴォーカリストの中でも、忘れえぬ存在、アニー・レノックス。
1995年発表のソロアルバム「メデューサ」は、多くのカバー曲が占めていた。
プロコル・ハルムの「青い影」、トーキングヘッズの「テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー」、プリテンダーズの「ラヴ&ヘイツ」等々・・・。

そんな中、80年代ニュー・ウェイヴの終焉近くに、「素(す)」の姿で朴訥と歌う様が、多くの人の心を掴んだブルー・ナイル。
そのブルー・ナイルの原曲自体が素晴らしいゆえだが、原曲の良さを殺すことなく歌う、アニー・レノックスの「ダウンタウン・ライツ」。
次第に侵食されて味が消えていく下町・北千住のともしび。そこにたむける花として、この曲を捧げる。
都市は、街は、変化・変容、し続ける。
■Annie Lennox 「Downtown Lights」1995■
















