こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2015年10月9日 金曜日・深夜 音楽夜話~備忘録・断片~

2015-10-10 01:10:19 | 音楽帳

【未だにロックという用語への違和感は去らない】
■memo1
今週も、渋谷陽一さんのNHK-FM「ワールドロックナウ」を聴いた。
意識上では数十何年ぶり?アイアンメイデンの新譜2枚組からの紹介曲を聴いた(苦笑)。

昔、血まなこになって、毎夜ラジオにかじりついていたようなものは既にない。
音楽よりも渋谷さんがフラットで居る姿を確認する意味で、ラジオを聴いていた。

意識的にリアルタイムの音楽シーンを追い掛けなくしたのは、1987年以降。
それは精神的不調のせいであり、みずからに課した制限だった。
そんなことを言いながら、制限はあれどカラダはむずむずして、遠巻きにリアルタイムの音を気にしては、はしっこをかじっていた。
要はのめり込むと0か100になってしまう駄目な自分への鍛錬のはじまりだった。

しかし、それもしだいに慣れていくと、何も今・盛り上がっている音を逃がすことなど大したことではないとなっていった。

■memo2
想像通り・・・と渋谷さん、アイアンメイデンの新譜ライナーノーツを伊藤政則さんが書いているらしい。
「一曲ダウンロードが主流?・・・ちょっと待て、アイアンメイデンのこのアルバムを聴け!」政則さん並びにその手合いの熱い人たちのセリフ。

この言い回しはまるで馬鹿にしているかのようだが、ぼくとしてはそうではない。
一曲ダウンロード?ふざけんな、というくだりは、大貫憲章さんのブログでも読んだもの。
大貫さんは、それを音楽軽視の商業主義一辺倒の業界人に向けて放っていた。

じゃあ、おまえは?と問われたら、ぼくは両方理解できます、と言う。
いい加減だ、と言われるだろう。しかし、事実である。

それは昔も今も、ぼくにしては素直な言い方だ。
決して誰かにすりよるコビ犬ではない。むしろあなたがたのラジオを聴いて育ち・教わったことだ。

■memo3
たくさんのLPレコードを買いたいけれど、そうはいかない。それが出発点だった。
だからラジオに向かい、カセットテープにエアチェックした。それを大事に聴いた。
それで良ければ、LPレコードを買う。そういう流れ。

金持ちではなかったぼくの音楽体験は、オムニバスカセットとトータルアルバムの両方にまたがっている。
今、音楽を聴く十代もそんなにお金を割ける自由がないから、デジタルツールをあやつり無償で音楽をダウンロードするのである。現れ方は違うが、似て非なるもの。
そうは言えども、昔のLP盤やオーディオツールの価格と、今の経済を指標化するなら、冷静にとらえても昔の方が絶対的にお金と不自由のカベは厚かった。

■memo4
じゃあ問題は、それでもCDなりアルバム全体を買って聴くか否か?だろうか?。
その部分は、正直わからない。確かに音楽業界を成り立たせるには、音に対する対価を払わねば、支えるすべを失い、音楽そのものも失ってしまうだろう。

どうしてもお金を払ってでも手に入れたいと思うだけのなにがしかが、その音楽にあるのか無いのか。。。

ただ、それが音楽を愛する測量計でもないと思う。
今では息子たちがCDコンポやソフトをプレゼントする流れとなった音楽好きの80代のお袋が、ぼくらが小さいころどうしていたか?
服を創るためにミシンを踏んで、夜なべをしながらFM東京を朝まで聴いていた光景。

息子たちはお小遣いで音楽ツールを買うなか、そんな余裕もなく、かといえ、ラジオを聴いては生き生きしていた。

■memo5
渋谷さんのラジオ番組は、最後にピンクフロイドのデイヴ・ギルモアのシングルカットを掛けた。
こないだは、政則さんの土曜深夜のFMで特集が組まれて、そこでも聴いた新譜「飛翔」からの曲。

異論はあるだろうが、ぼくにはなかなか良い作品の匂いがした。
政則さんのラジオでは、デイヴ・ギルモアのインタビュー付きで、興味深いものだった。

■David Gilmour 「Rattle That Lock」2015■
YOUTUBEで今のギルモアの映像を見てしまうとそれがジャマしてしまうから、音だけを聴くほうが良い。

午前0時を過ぎて、ラジオは、TBSに切り替え・菊地成孔さんの番組を聞き終えた。

PS:今夜はやたらとラップ音がする。
久しくそれなりの地震が来ていないなぁ、と思う夜である。ストレスは小割りにしてほしいものだ。
コメント
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