
今週、インターFMからホワイトスネイクが何曲か流れた。
それを契機に、彼らがすでに来日しており、ライヴの途上にいることを知った。
アメリカ・ビルボードチャートで2位まで行ったこの曲を、インターFMでひさしぶりに聴いた。
■Whitesnake 「Is This Love」1987年10~12月■
この曲が街に流れていた頃から90年代までのクロスの時期は、ほとんどの音楽にうとかった。
この時期の新譜の多くは知らない。
この曲は、つくづく良い曲だ、と今一度思う。
ポップミュージックの歴史はつっかえつっかえしつつも、それでも、あらゆるジャンルのエッセンスを吸い込みながら、いつも分かりやすい音楽を提供していたんだな、と思った今日。
映像を視てしまうと、ハードロックやヘヴィーメタルの形骸化した世界。
そう思う方が多いだろう。だが(意外かもしれないが)大好きな一曲。
この曲は、聴く人の環境や音楽機器により、受け取る側に到達した響きは大幅に異なっただろう。
1987年の今ごろ、灯りを消した静かな真っ暗の部屋(かなり良いコンポ)のFMラジオから流れたこの曲。音の良さに対する印象が強かった。
アトモスフィアを持ちスローテンポできらびやかな音色。
そういう急所・泣き所を突かれだけで、何杯もごはんが食べられてしまう。
そんな人間なので、すぐこういった音に恋をしてしまう。昔も今も。

昨夜は明け方まで音楽とラジオ。
数時間寝て、今日も行く先を決めないで歩いた。
mp3プレイヤーの中身は、このホワイトスネイクの曲の影響で、同傾向のソフトな音・ポインターシスターズ、MR.ミスター、スターシップまで詰め込み、聴きながら歩いた。
ニューウェイヴが消え去った80年代後期は、ムーヴメントや方向性を失った”おかげ”で特にベクトルを持たず、(まさかの)ホワイトスネイクがトップ3に入るまでの状況。
何の法則性もなくチャートインする音楽が動く方は、ポップ・ミュージックが健全である証拠なのだが、当時は個人的な想い入れと喪失とかたくなな姿勢が作用していた。
そんな決めつけをやめたプレイリストを作り、明日も秋を歩こう。

