
1月1日 金 元旦
9時少し前、起きると晴れ。アラームの鳴る嵐を消した末の目覚め。
首が痛み、風呂沸かす。お茶葉買い忘れたから、玉ねぎスープを飲む。ゆず湯入り、支度。
10時外に出る。公園に行くと、ネコ3人が日向ぼっこ、カリカリのお年玉を上げる。彼らもぼくも元旦など関係ない。生きるために喰う。そんな一点で交わっている、人の居ない、あったかい陽光の場所。
実家に集まり、独り身の親父を囲み、呑んで喰って。孤独のグルメ。20時帰宅。
深夜、灯りを消して瀬戸内寂聴さんのNHK特番「いのち」を見る。明け方4時ごろ寝る。

1月2日 土
9時半ごろ目覚めるが重くて、しばらく横になったまま。しだいにお茶、ラジオへ。
入院する親を見て、兄夫婦と言うこと。「とにかく食って寝て出すことが自力で出来れば生きられる。」
11時台、雑煮作る。そば一束・もち二個・かまぼこ・春菊。
風呂上がると13時。今日の公園にはクロちゃんだけ。おなかいっぱいらしく近づいてこない。公園の草むらにかわいい黄色い花が咲いた。
ふだんならラジオ生放送聞いて歩くが、今日の久米さんは録音かつ聞きたいと思わないテーマ。そこで音楽へ、ゴドレイ&クレームから始める。
E女史にTELすると銀座バーゲン最中とのこと。「お元気なことで。良いお買い物を。。。じゃあ、また。」
根岸方面へ歩く。そのあたりでパカパカ行進曲始まる。
15年下半期ベスト10.大好きだった立川そば屋のおやじさん、福島なまりの絶妙な語り口、その話しの面白さに歩きながら再度爆笑する。
道灌山あたりまで行ったところで電車のチカラを借りる。親の見舞いへ。
帰り夜道、上野あたりまで歩きつつレインコーツのラストアルバム聴く。マッサージを受け、多少ほぐれるが痛みは癒えない。
23時半帰宅。夜中洗濯、パスタ。5時過ぎ伊集院さんのラジオ録音掛けて寝る。


1月3日 日
10:40起きてラジオは日曜天国、これも代行DJのため途中で切る。要らないものは要らない。
風呂の調子が悪いという親父と電話。ちんたらしているうち時が過ぎる。道上洋三さん~・・・爆笑問題番組へ。
14時外へ。やけに筋雲流れ、生あったかくて気持ち悪い、こんなときに地震起きるものだ。(起きてもらいたくはないが。)
ボウイの新譜「ブラックスター」聴く。陽はすでに赤い。四六時中そこらじゅうの寺・神社で休憩してるので、あえてたった1日の神頼みはしない。
初詣列に並ぶのはごめんだし、時間の無駄だ。
たんまり歩いた末、現れた中古屋に入る。CD3枚と小谷野敦さんの知らなかった09年著書を買った。外に出ると夕暮れ。
山手線で神田に出て、Oさんに会う。全身毛穴から汗が吹き出るような抱擁。別れた後、ひと気の消えた街を写して歩く。
島に戻り、家路を辿る。正月は空が澄み、星空が綺麗だ。東京でもオリオン座が見える。
22:40帰ると吉永小百合さんのラジオ。お湯割りを呑む。首・頭・眼は相変わらず痛い。どうにもならずフリップのサウンドスケープ聴く。
深夜湯に浸かる。2時すぎ湯上がり、すぐ布団引き、暗闇で孤独のグルメを見て眠りに堕ちる。




1月7日 木 今夜の一枚
土曜昼・FM東京ポップスベストテン。『孤独のメッセージ』『ウォーキング・オン・ザ・ムーン』でポリスに出会った。ポリスで一番印象に深いものは、それまでになく暗雲たれ込めた音を奏でた1981年4枚目作品「ゴースト・イン・ザ・マシン」。ここには「ドゥドゥドゥ~」的世界は消え、その変化はYMO「BGM」を聴いた3月以降の流れとシンクロする。
決して全曲ダークなイメージで統一されたわけじゃないし、エンジニアとしてのヒュー・パジャムの素晴らしい重層的で繊細な音構成に依る部分も大きいが、当時の自分の中に深い響きある曲が多く、未だに聴く。昨夜も帰り道通して聴いていた。
A面
1. Spirits In The Material World
2. Every Little Thing She Does Is Magic
3. Invisible Sun
4. Hungry For You
5. Demolition Man
B面
1. Too Much Information
2. Rehumanize Yourself
3. One World (Not Three)
4. Omegaman
5. Secret Journey
6. Darkness
何か全体に覆いかぶさった曇り空のような翳り。タイトルとテーマに音的に沿うのはA-1,3、B-5,6なのだが、他のファンキーな曲にすら落ちている影を感じてしまう。
B-6「暗黒の世界」には、何もない荒野の夜道を歩いていた光景が思い浮かぶ。
これは私個人の感覚であり、「シンクロニシティ」が一番好きという人も多いのかもしれない。
■ポリス 「インビジブル・サン(視えない太陽)」1981■

自分が当時聴いていたLPレコードは石丸電気で買った輸入盤で、歌詞カードもなく、歌詞より音そのものだったのもあり、まったく知らなかったが、自動翻訳ソフトで歌詞を読みながら、ペキンを覆う空や事実定まならない水爆実験、未だ戦下の地域のことなどがよぎった。
まったく何がどうなっているのかさっぱり、”世界”はつかみどころがなく、リアリティを欠いている。それは昔も今も変わりない。