こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年5月19日 木曜日 夜 奇妙なるなまぬるい国

2011-05-19 21:45:07 | 雑記帳
国の存亡が掛かっている有事に面して、日々の様を見ていると、もう自分が思っていた日本という国は、もう既に無くなったのではないか?
そういう思いにどうしても至ってしまう。
そうでないと説明出来ないように思えて仕方が無い。

奇妙なるなまぬるい感触が、自分の中のもやもや感を強める。

どこに寄る辺も持てずに、浮遊する難民のように、自分が思えて仕方が無い感覚は慣れ親しんだものではあるが。

歳を取って、やっと一握りの知恵や確信が持てるようになり出した今、逆に、何か自分が正しいと思うことをしようとすると、突破口付近で後ろを振り向けば、みんなは遠くに居る。
地雷を踏まないように。
そのためだけに。

***

~はちみつぱいの「スカンピン」を聴きながら~



3・11以降、本が読めなくなっていた。
音楽はしばらくの間、体内に入って来なかったが、今は戻っている一方、本の中には入っていけなかった。

そんな中、古本屋で、たけしさんの『たけしの20世紀日本史』にピピッと来て、やっと3・11以降初めての本を読み出した。

この本、1998年5月1日に発行されている。
つまり13年前に書かれたものなのだが、気付かされる「CUE」に満ちている。

時や距離を置いたから気付かされるのかもしれないが……。

***

~高橋幸宏の「昆虫記」を聴きながら~



友人MZ師は
「民主主義なんてものは無くすべきだ。
独裁体制を引くべきなのだ。」
とよく言う。

そうわかってもそこまでのプロセスの道・シナリオが見当たらない自分。

本の中で、たけしさんはこう言う。

『結局、日本では民主主義というのが、みんなで責任をとるシステムより、誰も責任をとらないシステムというふうに根づいてしまった。
重大なことは何も決めない。
決めると、それが裏目に出たときに誰かが責任をとらなきゃならないから。
決めないことが、居心地よくなっちゃったんだね。』

『だから、いっそこんな国には独裁者がいた方がいいんじゃないかって気がする。』

『新聞も一度くらい独裁者待望論というのを書いたらどうだ。
そのぐらいじゃないと、戦後の積もりつもった問題は解決しっこない。』

テレビに居酒屋に…馬鹿騒ぎをしている間にも、見えない雪がしんしんと降り続くようにして、放射能は黙って降り続いている。

2011年5月19日、夜。

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