二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
2019年が明けたと思ったら既に2週間、
年賀状をくださいました皆様ありがとうございました。
しかし店舗宛の分、ただでさえ普段使わないポストが、
ラジオガァデン全体用のポストの設置されている場所が
昨年末から平日閉鎖中でして、現在ほぼ用を成しておらず。。。
そこで今更になって「光舜堂の入り口につけようか」という事になり、
近々設置予定です(遅っ!)
受け取れていない分の郵便物、
返送されてしまった方がいらっしゃいましたら失礼しました!
さて、いよいよ再来週には納品されるであろう『二胡の救急箱』第2刷、
二胡姫さんではご予約受付が開始しております。
初版をお買い逃がしの方は今度こそどうぞ。
ところで皆さんは、この“使える書籍”をお読みになってから、
何か、まずご自分の二胡で実行されましたか?
最も多いのは、駒の上下を確認する事だったのではないかと思います。
その次はなんだったのでしょうね???
光舜堂では面白いことに、「花窓を外せるようにしたいです」
というご依頼が増えました。
112pのコラムにちらっと載せた事で、タオルを詰める消音方法を
試したくなった方が多かったみたいです。
しかし、ボンド接着の激しい物がことのほか巷に出回っており、
多くの方々が手こずられているようですね。
本当はそんなにガッツリ着けてあっては良い事ではないのですが、
とにかく、花窓は2重構造に張り合わせている割に脆いので、
うっかり頑張って外そうとすると割れるのです。
そもそも、うんともすんとも動かない物が多いですが。。。
光舜堂では店主が作った花窓外しの器具がありますので、
それを使って用心深く外します。
しかし、それでもボンド接着が激しい物は無理なのでお預かりし、
万が一には破壊も覚悟で、というお約束で工房で外し、
壊れ方がリカバー出来ないほどの場合は、
新品をキレイに楽器に合わせて取り付けます。
現在この花窓の板は、皆さんでも割と簡単にネット等でも入手出来ますが、
やっかいな事にメーカーによって大きさが微妙に違うので、
残念ながらお持ちの二胡のどんな物に対しても取り換えが簡単に、
という風には出来てくれないのですね。
とまぁ、そもそもそういう外れない物はいずれ胴割れも引き起こしますので、
皆さんも、軽く外れるかを早めに確認しておいた方が良いですよ。
くれぐれも一か所に力任せに力をかけないで花窓全体にちょっとずつ、、、
と言っても、やり方分かりませんよね~?
ご自分では、ラジオペンチのようなものでそっとつまんで、
ひょいっと簡単に取れないようでしたら、
それ以上は無理をなさらないでご依頼下さったほうが良いです。
調整ご予約の時に花窓外しをご希望の方はお申し出くださいね!
それから本を読んでから弓毛を洗った方もいらっしゃいますかね?
くれぐれも、すすぎをしっかりしてくださいね!
この日、音色に違和感を感じていらしたUさんの二胡は、
福音弓のすすぎ不足が原因でした。
店主が試しに弾くなり、「ああ、弓!」と即答。
「ええー?!最近2回も洗ったのに?」
「すすぎが足りない!」
流し水でのすすぎがマストの弓毛洗浄ですが、実は難しいです。
中性洗剤で洗った後、表面だけ流す人がいますが、すすぎこそ重要です。
毛束の中までしっかりもみ洗いしないと洗剤分が後から出てきます。
かく言うワタクシも、まだ店主から及第点をもらえていないので、
福音弓の洗浄は全て店主がやっています。
弓を洗った後で音色がおかしくなったと感じた方は、
もう一度、しっかりすすぎを重視して洗ってみて下さいね。
そんなUさんは、弓を乾している間はご自分と同じ『西風』の
店内用サンプルを使って、ご自分の二胡を弾いて待っていました。
気になっていた事の原因は弓でしたから、それだけで感触が良くなって
Uさんはかなりご納得の様子でした。しかし更にその後、
調整でUさんの好みの音色にするために店主が駒を取り替えますと、
ぐっとお好みの音になったようです。
ところが目の前で弾き込み続けていらっしゃるUさんの音を聴いていた店主は、
「も一度貸して」と楽器を受け取ると、駒を外して駒の高さを調整。
再度装着して「はい」と。 その間1分かからず。
Uさんに再び弾いていただくと、
!!
瞬間に音色が伸びやかになったのがワタクシでも判りました!
「ただ駒を替えてもダメなんだよ。
それぞれの楽器の皮のコンディションに合わせて調整しないと
本当の意味で駒の力が発揮出来ない」
なるほど、光舜堂が駒を単体商品として販売しない理由はそこでしたが、
実際に調整の効果を目の当たりにすると説得力がありますね。
(※ 過去には二胡姫さんで扱っていただき大ヒットしましたが、
どんなにどなたでも合うようにと平均値で作っても、
結局それを着けてくださっているお客様がご来店されると調整が必要で、
店主は「もっと厳密に合わせられるのに」と平均値の駒に満足できなくなってしまいました )
この駒調整の絶妙な塩梅は、皮が判っている事が必須です。
それは、駒は皮と一体化してこそ用を成すからですが、
それを瞬時に判断してやってのける店主の駒調整は、もはや個人技ですね。。。
日頃店主が「一つ一つが違う楽器のお客様相手の調整は、
蛇皮を使って楽器を作っていないと出来ない」と言っているのは、
こういう事からでもあるのですが、ここまで来ると
楽器作れても真似出来るものではなさそうです。。。(>_<)
新年始業後、今週もなんだか駆け抜けた1週間で、
気付けばまたギリギリ土曜日のアップとなってしまいましたが、
ご来店の皆様ありがとうございました。
2019年が明けたと思ったら既に2週間、
年賀状をくださいました皆様ありがとうございました。
しかし店舗宛の分、ただでさえ普段使わないポストが、
ラジオガァデン全体用のポストの設置されている場所が
昨年末から平日閉鎖中でして、現在ほぼ用を成しておらず。。。
そこで今更になって「光舜堂の入り口につけようか」という事になり、
近々設置予定です(遅っ!)
受け取れていない分の郵便物、
返送されてしまった方がいらっしゃいましたら失礼しました!
さて、いよいよ再来週には納品されるであろう『二胡の救急箱』第2刷、
二胡姫さんではご予約受付が開始しております。
初版をお買い逃がしの方は今度こそどうぞ。
ところで皆さんは、この“使える書籍”をお読みになってから、
何か、まずご自分の二胡で実行されましたか?
最も多いのは、駒の上下を確認する事だったのではないかと思います。
その次はなんだったのでしょうね???
光舜堂では面白いことに、「花窓を外せるようにしたいです」
というご依頼が増えました。
112pのコラムにちらっと載せた事で、タオルを詰める消音方法を
試したくなった方が多かったみたいです。
しかし、ボンド接着の激しい物がことのほか巷に出回っており、
多くの方々が手こずられているようですね。
本当はそんなにガッツリ着けてあっては良い事ではないのですが、
とにかく、花窓は2重構造に張り合わせている割に脆いので、
うっかり頑張って外そうとすると割れるのです。
そもそも、うんともすんとも動かない物が多いですが。。。
光舜堂では店主が作った花窓外しの器具がありますので、
それを使って用心深く外します。
しかし、それでもボンド接着が激しい物は無理なのでお預かりし、
万が一には破壊も覚悟で、というお約束で工房で外し、
壊れ方がリカバー出来ないほどの場合は、
新品をキレイに楽器に合わせて取り付けます。
現在この花窓の板は、皆さんでも割と簡単にネット等でも入手出来ますが、
やっかいな事にメーカーによって大きさが微妙に違うので、
残念ながらお持ちの二胡のどんな物に対しても取り換えが簡単に、
という風には出来てくれないのですね。
とまぁ、そもそもそういう外れない物はいずれ胴割れも引き起こしますので、
皆さんも、軽く外れるかを早めに確認しておいた方が良いですよ。
くれぐれも一か所に力任せに力をかけないで花窓全体にちょっとずつ、、、
と言っても、やり方分かりませんよね~?
ご自分では、ラジオペンチのようなものでそっとつまんで、
ひょいっと簡単に取れないようでしたら、
それ以上は無理をなさらないでご依頼下さったほうが良いです。
調整ご予約の時に花窓外しをご希望の方はお申し出くださいね!
それから本を読んでから弓毛を洗った方もいらっしゃいますかね?
くれぐれも、すすぎをしっかりしてくださいね!
この日、音色に違和感を感じていらしたUさんの二胡は、
福音弓のすすぎ不足が原因でした。
店主が試しに弾くなり、「ああ、弓!」と即答。
「ええー?!最近2回も洗ったのに?」
「すすぎが足りない!」
流し水でのすすぎがマストの弓毛洗浄ですが、実は難しいです。
中性洗剤で洗った後、表面だけ流す人がいますが、すすぎこそ重要です。
毛束の中までしっかりもみ洗いしないと洗剤分が後から出てきます。
かく言うワタクシも、まだ店主から及第点をもらえていないので、
福音弓の洗浄は全て店主がやっています。
弓を洗った後で音色がおかしくなったと感じた方は、
もう一度、しっかりすすぎを重視して洗ってみて下さいね。
そんなUさんは、弓を乾している間はご自分と同じ『西風』の
店内用サンプルを使って、ご自分の二胡を弾いて待っていました。
気になっていた事の原因は弓でしたから、それだけで感触が良くなって
Uさんはかなりご納得の様子でした。しかし更にその後、
調整でUさんの好みの音色にするために店主が駒を取り替えますと、
ぐっとお好みの音になったようです。
ところが目の前で弾き込み続けていらっしゃるUさんの音を聴いていた店主は、
「も一度貸して」と楽器を受け取ると、駒を外して駒の高さを調整。
再度装着して「はい」と。 その間1分かからず。
Uさんに再び弾いていただくと、
!!
瞬間に音色が伸びやかになったのがワタクシでも判りました!
「ただ駒を替えてもダメなんだよ。
それぞれの楽器の皮のコンディションに合わせて調整しないと
本当の意味で駒の力が発揮出来ない」
なるほど、光舜堂が駒を単体商品として販売しない理由はそこでしたが、
実際に調整の効果を目の当たりにすると説得力がありますね。
(※ 過去には二胡姫さんで扱っていただき大ヒットしましたが、
どんなにどなたでも合うようにと平均値で作っても、
結局それを着けてくださっているお客様がご来店されると調整が必要で、
店主は「もっと厳密に合わせられるのに」と平均値の駒に満足できなくなってしまいました )
この駒調整の絶妙な塩梅は、皮が判っている事が必須です。
それは、駒は皮と一体化してこそ用を成すからですが、
それを瞬時に判断してやってのける店主の駒調整は、もはや個人技ですね。。。
日頃店主が「一つ一つが違う楽器のお客様相手の調整は、
蛇皮を使って楽器を作っていないと出来ない」と言っているのは、
こういう事からでもあるのですが、ここまで来ると
楽器作れても真似出来るものではなさそうです。。。(>_<)
新年始業後、今週もなんだか駆け抜けた1週間で、
気付けばまたギリギリ土曜日のアップとなってしまいましたが、
ご来店の皆様ありがとうございました。
ちなみに既存の弓、ぼさぼさになったのも、洗わなくとも、たっぷり霧を吹いて濡らしてから、ピンと張ると、少しはまっすぐになりますね。
このまま弾きにくくならなかったらすすぎ不足にはなってないと思っていいんですかね…。ブログを見てちょっと心配になってしまいました〜。
今回のような内容を書いたら、光舜堂の決して安くない価格設定の駒を、ネット販売で購入されたお客さん達はどう思われるか考えないの?始めからジャストフィットしない平均値の駒、と分かっていたなら、販売時にきちんと説明すべきでしょう?やってる事は、完全に後出しジャンケンですね。
私の周りにも居ますよ。ネットで光舜堂の駒を期待して買ったけど使ってない方。