何故に厚い木の(比較としてですが)ストラデバリウスやガルネリなどのクレモナの人達の作った楽器が、厚くても鳴るかという話です。
楽器の木は、薄ければ薄いほど良く振動もして大きく良く響きます。
二胡の蛇皮の場合、薄い物の方が良く鳴るのと一緒です。
しかし薄い皮は、底に音色の含みというのも薄くなります。
又強い弦で押さえると、雑音も酷くなります。
絹の弦で弾いた時より、今のスティールの弦の方が振動が強く、以前は薄い皮が主力でしたが、弦がスティールになった現在、厚い皮が求められるようになりました。
そうでないと、音がへたるのです。
厚い皮は当然、大きな蛇になります。
大きな蛇は以前つかていた薄い皮の物より、鱗が大きくなります。
この事が何処かで曲がって伝わり、鱗が大きい方が良いと言う迷信を生んだのではないでしょうか。
さて、何故に厚い木でもストラデバリウスの楽器が、良く鳴るかと言うと、
この部分をパフリングと言います。
バフリングの深さが大きくなり、幅も広がって、その部分の木自体の厚みが薄くなり、全体としては厚いのだけれども、部分的に関節が出来上がったような状態ですから、表板全体が良く鳴るのだと言うことです。
バフリングは、表板の周辺にある黒と白い木で作った装飾的なラインです。
これは、表の振動板と裏板がここが薄ければ、良く振動するからということもあると言われています。(表の板の割れ止めと言う考えもあるようです)
このパフリングについては、様々な意見が有ります。確かにここが薄ければ、表板は(裏板も)良く振動はします。
そこで私自身色々やってみました。
普通の二胡のこの部分に入っている、プラスティックを取ってしまったのです。
そうすると、音が割れるほどに大きく鳴ります。
現実音が割れます。
そこでこの部分に、プラスティック以外の物を詰めてみました。
たまたま、チンチャンの二胡でしたので、チンチャンの細い木を埋めました。
すると、音は一気に割れが納まります。
最初からこの溝が無いものよりはボリュームが出ます。
他にも黒檀や、楓など、硬さの違う物を色々入れてみて、セルロイドがかなり良い感じになり音もこもらず割れもせずでした。
ですからプラステイックと言うのもかなり正解なのではないでしょうか。
但し、このプラステイックは、かなり精度を高く入れておかないと、反対に雑音の原因になります。
反対に、この部分を最初から溝無しで作ると、蘇州型の場合は、音が響かないようになります。
この②の部分蘇州型は、ウルフ音止めの為に厚くなっています。
ですから、ボリュームは出にくくなります。
その為にここにパフリングを施すようになって、雑音とボリュウム出しの微妙な兼ね合いを保っているのだと思いますが、
このパフリングは未だに二胡の場合手作業です。
その上、木の種類もそれぞれに違います。
本来ならば、木の硬さによっては溝の深さ幅など、変えるべきなのでしょうが、、、
続く
楽器の木は、薄ければ薄いほど良く振動もして大きく良く響きます。
二胡の蛇皮の場合、薄い物の方が良く鳴るのと一緒です。
しかし薄い皮は、底に音色の含みというのも薄くなります。
又強い弦で押さえると、雑音も酷くなります。
絹の弦で弾いた時より、今のスティールの弦の方が振動が強く、以前は薄い皮が主力でしたが、弦がスティールになった現在、厚い皮が求められるようになりました。
そうでないと、音がへたるのです。
厚い皮は当然、大きな蛇になります。
大きな蛇は以前つかていた薄い皮の物より、鱗が大きくなります。
この事が何処かで曲がって伝わり、鱗が大きい方が良いと言う迷信を生んだのではないでしょうか。
さて、何故に厚い木でもストラデバリウスの楽器が、良く鳴るかと言うと、
この部分をパフリングと言います。
バフリングの深さが大きくなり、幅も広がって、その部分の木自体の厚みが薄くなり、全体としては厚いのだけれども、部分的に関節が出来上がったような状態ですから、表板全体が良く鳴るのだと言うことです。
バフリングは、表板の周辺にある黒と白い木で作った装飾的なラインです。
これは、表の振動板と裏板がここが薄ければ、良く振動するからということもあると言われています。(表の板の割れ止めと言う考えもあるようです)
このパフリングについては、様々な意見が有ります。確かにここが薄ければ、表板は(裏板も)良く振動はします。
そこで私自身色々やってみました。
普通の二胡のこの部分に入っている、プラスティックを取ってしまったのです。
そうすると、音が割れるほどに大きく鳴ります。
現実音が割れます。
そこでこの部分に、プラスティック以外の物を詰めてみました。
たまたま、チンチャンの二胡でしたので、チンチャンの細い木を埋めました。
すると、音は一気に割れが納まります。
最初からこの溝が無いものよりはボリュームが出ます。
他にも黒檀や、楓など、硬さの違う物を色々入れてみて、セルロイドがかなり良い感じになり音もこもらず割れもせずでした。
ですからプラステイックと言うのもかなり正解なのではないでしょうか。
但し、このプラステイックは、かなり精度を高く入れておかないと、反対に雑音の原因になります。
反対に、この部分を最初から溝無しで作ると、蘇州型の場合は、音が響かないようになります。
この②の部分蘇州型は、ウルフ音止めの為に厚くなっています。
ですから、ボリュームは出にくくなります。
その為にここにパフリングを施すようになって、雑音とボリュウム出しの微妙な兼ね合いを保っているのだと思いますが、
このパフリングは未だに二胡の場合手作業です。
その上、木の種類もそれぞれに違います。
本来ならば、木の硬さによっては溝の深さ幅など、変えるべきなのでしょうが、、、
続く