搾った麦汁を煮沸して、冷却したら酵母を添加しよう!
今回はこんな『簡易冷却装置』を使用します。
氷水の中には冷却管があります。
『麦汁煮沸釜』から麦汁をチューブで瓶に送る際にこの中を通して冷却します。
『麦汁煮沸釜』の中。
よーく見ると、液面がフツフツしてますよ~。
麦汁煮沸の目的は、質の安定した良いビールができるようにするためです。
どんな意味があるかというと・・・
①ホップ成分を煮出して、香味をつける
ホップの成分を抽出、ホップ独特の香りと苦みをつける
②麦汁を濃縮し、所定の濃度にする
③麦汁を殺菌し、酵素の作用を停止させる
④たんぱく質を凝固させて、分離しやすくする
⑤ビールに好ましくないにおいを取り除く
キャベツの腐ったようなにおいの基になるジメチルサルファイド(常温で液体・高温で固化)を除去する
・・・ということです。
ここで煮沸した麦汁をちょっと取り分けます。
取り分けた麦汁を、銅製のカップに移します。
銅製のカップに移した麦汁を、氷水の中で冷却します。
冷却した麦汁を試験管に移します。
ここで出てきた、比重計。
試験管に比重計を入れて・・・麦汁の比重が既定の比重になっているか確認します。
比重は、このくらいが規定値らしく・・・OK出ました♬
ここで麦汁にお湯を規定量追加します。
そしてまた撹拌、撹拌!
そうすると麦汁はこんな感じになります・・・。
底のほうに何か沈んでますねえ。
これを円を描くようにかき混ぜつつ、ポンプで冷却装置を通過させて瓶に送ります。
冷却装置が入っている氷水を撹拌しながら温度調節をして、コイルのような冷却管の中を通る麦汁を冷却します。
麦汁煮沸釜の中から麦汁が減っていくので、中はこうなります。
中心部の底に何やら沈殿してますねえ。
これが麦汁に含まれていた、たんぱく質とジメチルサルファイド。
こうやって分離するんですね~。
分離されたたんぱく質は、棒でつつくとほとんどプリン状態。
この時点での麦汁の味見っ!!
かんぱ~いっ!!!
E組・・・じゃなかった、Eチームはなぜかいつもとっても楽しそうなのだ🎵
もう、ほぼほぼビールですよ。
美味しい☆☆☆
これは今回の『ビールづくり体験教室』のために保管されている、大切な『ビール酵母』。
これを添加しなきゃビールが出来上がりません。
これがEチームのビールに添加される『ビール酵母』です。
さあ、麦汁の量も目標値に到達しました!
ここでビール酵母添加!
すると、麦汁はみるみるうちに濁って・・・。
最終的にはこうなりました!
この時点で『ビールづくり体験教室』でのビールづくりは、ほぼほぼ終了です。
ちょっと作業現場を離れて、顕微鏡でビール酵母を見てみました~。
酵母の写真を撮れれば良かったんだけどなあ。
酵母の匂い・・・濃いビールだね!!
なんだか「なるほど」がいっぱいだ~!!
ビールづくりの最後は、インストラクターと記念撮影♬
麦汁はこうして冷蔵保存されて発酵し、瓶詰の時を待ちます・・・。
次回、試飲と修了式。
お楽しみに~!!
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