「アユの本」を紹介したついでに、水辺のの環境関係の本も紹介しておきましょう。
水産関係の仕事に一時期就いていた頃、財団法人リバーフロント整備センターが発行している『FRONT』と言う月刊誌を河川環境の観点から読んでいました。
その『FRONT』に連載されていたのが「ミジンコ先生の水環境ゼミ」でした。科学的視点(特にミジンコなど水生生物)から水環境を考察した内容で非常に勉強になりました。
その『FRONT』も廃刊になって、この連載も終了してしまったのですが「残念だなぁ」と思っていた私同様に多くの読者もそうだったのでしょう。今一度読み返せるようにと、この連載が一冊の本にまとめられ出版されました。
水辺の環境について分かりやすく解説されています。特に湖沼関係の項が多く、ワカサギ釣りなど湖沼関係の方に参考になると思いますよ!
著者:信州大学山地水環境教育研究センターの花里孝幸(はなざとたかゆき)教授、出版元:地人書館、定価:2000円(税別)で非常に参考になる本だと思います。
【目次】
1湖が汚れると魚が増える
2有害化学物質と湖沼生態系
3湖内環境と生き物たちの相互関係
4湖水の動きと水環境
5湖の生物群集を調べる
6湖から環境問題を考える
(コラム)ミジンコこぼれ話