昨日は一気に気温が下がってすっかり秋の気配・・・涼しすぎて鮎釣り気分ではないので、前々から気になっていたシナノアキギリの花を見に松原湖まで行ってきた。
シナノアキギリは群馬県の一部にもあるのだけど、私は11月に葉だけになった姿(↓)を見ただけなので、一度花を見てみたいと思っていたのだ・・・
シナノアキギリは松原湖で見つかったシソ科アキギリ属の種なので信州の名を冠している・・・
同じ種、同じ属のキバナアキギリと似ているけど、(↓)キバナアキギリ(榛名山・沼の原で撮影)の葉は三角形で基部が張り出した鉾型・・・
シナノアキギリは葉が大きく、丸い心形(ハート形)が特徴・・・基部が張り出さない円形なのでマルバアキギリの別名が有る!
各部位に腺毛が多くて粘つくのが特徴・・・
キバナアキギリ(↓)は名前のとおり黄色のキリに似た花だけど、雌しべや雄しべは紫色をしている・・・
一方、シナノアキギリの花(↓)は淡い黄色で雌しべや雄しべも薄黄色・・・萼も花弁も腺毛が多く粘つく!
アキギリ(サルビア)属の花には面白い受粉の仕組みが隠されている・・・唇形の下方に仮雄しべがあって上方にある本雄しべとつながっている。 虫が蜜を吸いに花に潜り込んで仮雄しべを押し下げると上の雄しべが下がって花粉を虫に付ける構造になっているのだ!
松原湖の自生地には沢山の虫たちが蜜を吸いに来ていた・・・
ハチが花の中に潜り込むと・・・
上にある本当の雄しべが下がってハチに付いているのが分かるね・・・
二つのブログランキングに参加しています。 (↓)のバナーをクリックして応援よろしくお願いします! (3958話目)
![]() |
野に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑) |
クリエーター情報なし | |
山と渓谷社 |