群馬県農林水産業関係機関成果発表会の続きです・・・
今回はアユ冷水病に関する研究や取り組みについてです。
まずは「アユ冷水病の伝播経路の解明に向けて ~アユ冷水病に流行タイプはあるのか?~」
この研究は前回紹介した科研費を使った研究で以前群馬水試に在籍した東海大の泉準教授との共同研究です。
フィールドは解禁前から冷水病が発生している神流川・・・
上野漁協、南甘漁協、神流川漁協でアユを採捕・・・
遺伝子解析で16種類の型に分類してどの型が流行しているのか調べるのだそうです・・・
3年間通して確認された型は③⑤⑮の3種類で特に⑤が主流らしく、それも解禁前の神流湖産のアユに陽性が認められたようです・・・
今後も継続調査が必要であるけど神流湖産アユが感染源の可能性が高いらしい・・・
この結果からタイプ⑤に対する耐性アユの開発やワクチンの開発、冷水病菌濃度を下げる施策が必要となるのです。
昔は神流湖産のアユは琵琶湖系と言われ湖産は耐冷水病DNAを持っていないから弱いと言われていました。 現在の神流湖産アユは遡上し保菌していても発病が少なく生き残っているものが多いような気がします。 どうも長年かけて放流鮎と交雑を繰り返し琵琶湖系じゃなくなって耐冷水病DNAを持ったアユに進化して行ったのかもしれないですね。 この種苗を使って養殖をすれば好いアユが出来る可能性もあるかもしれないね・・・
発表の話に戻ります・・・ワクチン開発の研究です!
アユ冷水病ワクチンの開発は緒に就いたばかりだけど有効な抗原タンパク質が見つかったので今後の研究が待たれますね!
一方、冷水病防疫に対する指針も少し新しくなりました・・・
独自に「アユ冷水病防疫指針」を策定しているのは全国広しといえども群馬県だけ・・・でも、漁協や釣り人のすべての透しているのかというと疑問!
漁協が放流時にやって欲しい対策・・・これを確実にやっている松井田地区はここ数年釣れているのだけどねぇ~
そして釣り人の皆さんに守ってもらいたいこと・・・
ルールやマナーは破るためにあるのではないのです・・・天に向かって唾を吐く行為だけはやめましょうよ!
「冷水病を減らすのはルールとマナーを守ることか!」と思ったら・・・ (↓) 応援クリック よろしくお願いします! (3323話目)
「にほんブログ村ランキング」に参加中です。
【アウトドア】 【釣り】
「人気ブログランキング」にも参加しています。
【自然観察】 【鮎釣り】