日本人の「当たり前」が通用しない事。外国人のケースに良くあります。
これが理解できてこそ、仕事も交友関係もスムーズとなる。これが理解できないと
「フラストレーション」「販売不振」に陥り易い。
「反省しないアメリカ人をあつかう方法」(ロッシェル・カップ著)
「言い訳が多い中国人」岡崎茂生(東洋経済)
の記事を読むと実に面白い。
中国の大都市で働く若いホワイトカラー層の考え方や行動は実にアメリカ人と良く似ている。
○自我が良く確立していて自己中心的な反面、家族と友人は大切にする。
○こらえ性がなく、嫌なことがあるとすぐ会社を辞めてしまう。
○プライドが高く、人前で叱責されることを極端に嫌がる。
プラス面は
○物怖じしない、尻込みしない。○人前で堂々としゃべる。○現場で何とかしのぎ切る馬力がある。○人脈の使い方がうまい。
マイナス面は
○時間にルーズ。気配りができない。○人のせいにする。
○できないことでもできると言う。
○計画性が無い。○人と協力し合わない。
日米の比較文化論の立場で論じた職場における一般的なアメリカ人の価値観と行動原理を、アメリカ人自身が日本人向けに解説したロッシュ氏と中国で暮らした岡崎氏の中国人感の一致を論じた記事だ。
自分を犠牲にしてでも組織のために貢献する日本人の姿勢が理解できない。
言い訳が多く反省しない。「雨が降って道路が渋滞した」と遅刻の理由。
雨や雪が降って渋滞が予測されるなら早めに家を出て遅れないようにする日本人の常識と異なる。
日本人は聞き苦しい言い訳はしないが、アメリカ人は宿題を忘れても「犬が食ってしまった」と言う。
米国野球のメジャープレーヤーがダッグアウトであたり構わずつばを吐く。
日本人は神聖な職場は塩をまいて清めることはあってもつばを吐くことはしない。
これほど違う、「常識」と「価値観」
この隔たりを理解しないで信頼が得られる筈もないのだ。
おもしろい。国により「常識が異なるのだ」両者が共有できる新たな「常識」を創るしか、共存の道は無いと述べている。