人集めは難しい。地域の防災訓練である。
会場が遠い。徒歩でけっこう歩く。地区毎に集合場所を決めて集まり、自治会毎の幟を先頭にして集合場所の地域の小学校の体育館に向かう。
半日の訓練である。行政の安心・安全係り、地域の消防署、地域の消防団、青年部、婦人部、自主防災組織が呼びかける。
一定の動員数がないと行政からの補助金が降りない。この補助金を地域はあてにしている。この補助金で防災備蓄品を購入している。毎年の事で訓練は目新しい事は無い。備蓄品は乾パン、水、アルファ米、非常時に必要とされる用品が中心だ。
賞味期限を迎える備蓄品を毎回、参加者におみおやげとして持って帰ってもらっている。
日曜日の半日の行事だ。町内会の回覧板で参加者を募る。今年も参加率がかなり悪かった。
班毎の参加者は各班1名ほどだった。今年はいくつかイベントと重なったようだ。
中学校の行事、民生委員の旅行、稲刈り時期、旅行シーズン。
役員に呼びかけてもこの有様。夜、お願いの電話をかけまわった。
高齢者は皆足が悪い。遠くて歩いて行けない。以前訓練を受けた。自分の身は自分で守る。体調が悪い。稲刈に行く。用事がある日だ。
いろいろな理由で断りの言葉が返ってくる。若い人も少ない、子どもたちは学校行事で参加しない。会長の子ども(成人ですが)、役員の幼児をかきあつめてようやく二桁確保できた。
地域によっては小学校が防災訓練そのものを学校行事に指定し、小学生に参加を義務つける地域もある。そうすれば親も出てくる、地域住民の動員も併せればかなりの数になる。
歴史と経緯の違いで小生の地域は学校行事となっていない。自主防災組織、コミ協単独のイベントとなっている。以前は地域の行事の有無を確認して11月頃やったこともある。地域にとっての人を集め易い時期の検討。もう一度あっても良い。
この差は大きいようだ。毎回言われていることだが、改善の実が上がっていない。課題は反省会で生かされなければならない。