夏の甲子園優勝投手のその後。ということで調査記事が出ていた。
戦後、1946年以降の優勝投手のその後を調べたものだ。主戦投手67人中プロへ進んだのは33人いた。
33人中27人が高校を出た直後プロ入りしている。
柴田勲、尾崎行雄、上田卓三、土屋正勝、愛甲猛、金村義明、畠山準、桑田真澄、松坂大輔、
正田樹、藤波晋太郎、高橋光成の10人がドラフト1位で指名を受けた。
大卒プロ入りは西田真二、斎藤佑樹、島袋洋奨、大学・社会人を経てプロ入りの
小川淳司、石田文樹、高校から社会人を経由した石井毅、その他の34人は各自の事情がありプロ入りはかなわなかった。
野手に転向した人も8人いる。金村、柴田、愛甲、吉岡、畠山、堂林、の6人。投手として成功した選手の数も出ていた。
プロで白星をマークした選手は21人。10勝以上は12人。50勝以上とすると7人、
100勝以上とすると尾崎、桑田、野村弘樹、松坂のわずか4人しかいなかった。
それでも、65年のドラフト制度導入以降で甲子園優勝投手24人のデータを見ると、
100勝を達成したのは、桑田、野村、松坂の3人でその割合は「12・5%」。
甲子園優勝投手の8人に一人はプロでも大成することになる。
ドラフト制度導入以来、すべてのプロ入りした投手に枠を広げて集計すると、2284人中、
100勝以上を挙げた日本人投手は72人で、その割合はわずか「3・2%」だった。
客観的に見ても、甲子園優勝投手の力量の大きさを示している。
今年優勝の小笠原、オコエ、等、活躍した選手の今後が楽しみです。
反面、大多数のプロ入りした選手が活躍が続かず、引退してゆく。
「厳しいプロの世界」例年100人ほどの選手しかプロになれない厳しい世界。
プロになっても何年も活躍する選手は稀な世界。東大は例年3千人も合格枠がある。
プロ野球はわずか100人。どちらが厳しい枠かは推してしるべし。