維新の党を離党した大阪市の橋本市長は、みずからが代表を務める地域政党「大阪維新の会」を母体に、10月にも新党の結成を目指す考えを表明。
党内で橋本氏に近い大阪選出の議員なだが、同調して新党に加わる考えを表明し、維新の党は、結党から1年ほどで分裂することが決定的な情勢になった。衆参合わせると「51人」の国会議員が所属する維新の党はどの様な分裂となるのか。
党の路線対立が根底にある。去年9月に、橋本氏が率いる「日本維新の党」と、みんなの党の幹事長を務めた江田憲司氏が率いる「結の党」が合流して結成されている。
橋本氏と松井氏は、憲法改正問題や教育改革、安全保障政策などで価値観が近いとして、安倍総理と良好な関係。
松野代表は民主党政権で官房副長官をやり、結の党の政調会長だった柿沢氏は民主党と連携し、軸足を安倍政権と対峙する立場で活動していた。
こうした路線の違いが調整という部分で抑えられない時期に来たということらしい。
NHKが党所属の51人の国会議員に取材した結果は以下の通り。少なくとも「16人」が新党に参加の意向を固めたという。
渡辺氏の旧みんなの党の5人もあたらしい党をつくる動きがある由。江田氏の旧みんなの党メンバーと異なるから、この党がどこの
党と統一会派を組むことになるかも注目だ。共産党が民主党を取り込もうとした動きがあり、岡田代表がアレルギー反応を起こし、野党連合も不透明。
来年の参議院選挙は票読みが難しくなった。安倍政権の新3本の矢政策、改造内閣、経済政策、景気動向が世論に影響する。
政治が国民の生活に直結している。18歳からの選挙権付与の話題を踏まえ、無党派層がこれ以上増えることは避けねばならない。
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