ノーベル賞に日本人、TPP交渉妥結。1日に2つもビッグニュース。
夕刻から臨時ニュースが流れた。ノーベル医学生理学賞に大村智・北里大特別栄誉教授が決定受賞した。
「エバーメクチン」はアフリカや東南アジア、中南米などの熱帯に住む10億人の人々を、寄生虫から救う特効薬へとつながった。
静岡県の土壌から大村氏が発見した微生物から分離したエバーメクチンは「イベルメクチン」の開発につながり、失明につながるオンコセルカ症の感染予防で4000万人を救った。WHO・メルク社の働きで2012年までにイベルメクチンは10億人以上に無償提供され寄生虫病に苦しむ地域の人々を救った。
2010年3月から始まったTPP交渉は5年半を経て終結し、世界の4割を占める巨大な経済圏が誕生することになった。10月5日夜、
交渉が大筋合意したとの共同記者会見で声明が発表された。
TPPは21世紀型のルール、貿易のありかたを示す大きな基本となる。世界のスタンダードになってゆく。と甘利大臣は強調した。発効すると米国や新興国の需要を取り込み、新たな成長のよりどころとすることができる。「アベノミクス」の柱が強化される。
自民、公明、維新が賛成。民主、共産が反対の声明を出した。世論がどこに行きつくか注目したい。