しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

歯の悩みから見える事

2019年02月08日 | Weblog

リンゴの丸かじり。歯の悪い人にとっては憧れの行為だ。しっかり噛める。自分の歯。果汁が口いっぱいに広がる至福の瞬間。若かった時の記憶が懐かしい。年齢を重ねると歯が悪くなる。ポロッと欠ける歯の一部。歯医者で治療・詰め物をしてもらう。以降リンゴの丸かじりはできなくなつた。 歯は大切に。ちょっと見はきれいな歯にもどっても、従前の様に歯をつかうことができない。虫歯も神経を抜くとすぐにダメになる。痛みがないから悪化しやすい。抜かなければだめです。と歯医者から言われる。そーなると大学に行って抜いてもらって下さい。と歯科医に言われる。最近の歯医者は虫歯の抜歯を自分でやらない。きちんとした法的対応の取れる医療機関に責任逃れする。かくして虫歯の神経を抜く事を嫌がる医師と患者のやりとりが始まる。総入れ歯となった高齢者はどのくらい歯医者に金を払っているか。先日も立派な御殿となっている歯医者の紹介TVがあった。歯医者の診察室とは思えない御殿。海外からも来るという患者の多さに驚く。保険診療ではない。自由診療で金持ち相手の治療に専念する歯医者の変貌がそこには見て取れた。保健診療は限界に来ている。めんどうなこと、リスクの高い治療行為はやろうとしない現場に変わってきている。最近歯磨きメーカーの宣伝が無くなった。小生が子供の頃は毎日TVCMが流れていた。児童相談所が機能していない。子どもへの虐待対応が取れていない。予算不足で職員を増やせない。現場チエックが不十分。虐待された子どもの悲鳴が届かない。死に至って首相が事件の痛ましさの答弁をする。歯医者業界の現状も似たりだ。保険診療で生活できない歯医者が増えている。リスクを取らない。自由診療で金を稼ぐスタイルが多くなった。ベンツで通勤する歯科技工士が増えた。従来は考えられない業界だった。事件が起きて変わる現場。昔と違う世の中の動き。そこには法律の手当の遅れ、政治の貧困の一因を見出すメルクマールが見てとれる。


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