水泳の金メダル候補が白血病の公表をした。どれくらい勇気がいる行為かと言うと、急性骨髄性白血病は小児、成人ともに第一寛解時に移植すると79・8%、66・8%の5年生存率が得られているが、第2、第3寛解期での移植になるほどその成績は低下する。化学療法による成人での5年生存率は僅か40%である。化学療法による成人の5年生存率は僅か20%前後である。生存率のみから判定すると骨髄移植が化学療法より優れていうという結果になる。しかし、骨髄移植は化学療法が有効であり、臓器障害がない症例に施行され、これらの条件を満たさない予後不良因子が多い症例は化学療法が施行されるため、生存率は骨髄移植症例が化学療法症例より優れた結果が出やすい。治療関連死は骨髄移植で多く、化学療法では少ないこと。逆に再発率は骨髄移植で低く、化学療法で高くなる。これらの諸条件を考慮したうえで骨髄移植の適応が決定されている。以上 血液疾患患者の動向 骨髄移植療法の現況と問題点 昭和大学医学部血液内科の友安先生の学術論文からの引用です。
骨髄バンクに登録された全国のドナー登録数は494,084人。検索対象ドナー登録数361,342、患者登録数55,750、HLA適合患者数44,360、移植実施数22,790.小生がドナー登録した頃は500人に一人くらいしか適合しないと言われたが今はどうか。
登録2年後に適応者が見つかり骨髄提供したが、提供した患者が助かったという話も聞いていない。若いほど成功例は高いようだ。小生の場合小学校5年生(男子)との情報を得たがそれ以上の情報は今も得ていない。ドナー提供者の誇り。ドナーカードを今も大切に持っている。提供者はカードを回収されることはない。願わくば今回大臣やスポーツ庁長官、数多くのアスリートからも応援メッセージが届いているが、小生もかげながら応援している。
それほど勇気のいる行為を行っているアスリートの生還を願っている。