旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

帝国都市祭と城壁の外から見上げるローテンブルグ

2021-07-08 09:51:31 | ドイツ
2005年南ドイツの旅より
時代劇の中にまよいこんだようだった。

いちどだけ街をあげての「帝国自由都市祭」に行きあわせた。

中世ヨーロッパの雰囲気を色濃く感じさせるローテンブルグは、ロマンチック街道でいちばん有名な街。

宗教戦争中の1631年、カトリック側に攻められ陥落したローテンブルグ。
「略奪して焼き払う」と宣言した怒れるティリー将軍に、ワイン一気飲みの賭けを提案して街を救った老市長ヌッシュ。

↑博物館にはその時のモノと伝わる3.75リットルのグラスが展示されている↑
その歴史劇を演じるのが「帝国都市祭」なのだ。
**
ローテンブルグは城壁に囲まれたまちだけれど、

時間があれば城壁を出てタウバー川のほとりまで降りてみたい。

崖の上に位置する城壁の中に教会や市庁舎の塔がぎっしり並んでいるのがわかる↑
ローテンブルグ側からタウバー川を見下ろすと↓

こんな風にみえる↑かなり高い位置にあるのがわかる。「ローテンブルグはゴルゴダの丘と同じ高さある」と、伝説的に言われ。キリストの血を収めた「聖血祭壇」があるヤーコプ教会を目指して巡礼者たちがやってきていた。
小さく見える石橋は↑15世紀ごろには今のカタチであったと言われ、近づいて見上げると相当に頑丈なものだとわかる。

巡礼者もこの橋を渡ったことだろう。

↓15世紀からあったと言われる秘密会議の家が左上に小さく見えている↓

ローテンブルグが最も栄えていた大航海時代前の15世紀はじめ。

周辺諸都市を束ねたハインリッヒ・トップラー市長はここで密談をしていたそうな(^^)

毀誉褒貶の激しかった時代。彼の最後は獄死だったのだけれど。


人口が増加して三度も城壁を建設したローテンブルグ

当時は城壁の外にも小さな集落がいくつもあった様子がうかがえる


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