東野圭吾の回顧エッセイ。仕事の合間にこそっと読んでみました。
なかなか痛快。神奈川在住の友人A君(リンク済み)のブログで
書評を見て購入。
読後感としては、「やっぱりぼくらもアホでした」といった感じでしょ
うか。関西の中学校っていうのはどの学校もネタになるアホが
いたものです。どの学校にもヤンキー候補生がいたと思います。
うちには幼なじみのイチロー君がいて、最終的にはなかなか学
校に来なくなったワケですが、このエッセイと似たようなことをや
ってました。
枚挙にいとまはないけど、ある日イチローに貸した金を返しても
らおうと校庭にいるイチローに
「おー、イチロー、こないだの金かえしてくれやー」と声をかけると
「わかった、ちょっと待っとれや」と・・・・・、それから
すぐ側にいた生徒をカツアゲして返してくれました。
不良のわりには律儀なヤツでした。
そんなイチローは中学校を出てから行方不明(高校に行けなか
ったので、本人が勝手にどこかに働きに行っただけなんでしょう
が、なぜかしら行方不明とされていました)になっていたのですが
結婚して子供もできて数年前に帰ってきました。
で、その子供の学校に「うちのガキが悪いことしとんのに、なんで
シバケへんのや。オレらはボコボコにされとったぞ」と教育問題を
提起していたそうな。
イチローが先生に殴られたことなんて一回もないはず・・・。そもそ
もよっぽどご機嫌のとき以外は「先生」を全部呼び捨てにしていた
のですから。
でも、その強引さが懐かしい。と思った本でした。