Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

【読了】 海を抱いたビー玉 森沢明夫

2010年11月18日 | 読書

帯には「3回、涙が出た。」とという某氏のコメントがあり
感動ものなのだろうと手に取った

実際には、ほとんどが実話に基づくノンフィクションに近い小説だった

1台のボンネットバスが生まれ、捨てられ、そして甦る物語
後半、バスは越後湯沢に旅立ち、大地震の被災者を癒す

いい話ではあるが、小説としてはどうなのだろうか
被災者である子供たちの会話が中途半端に標準語であったり
「僕」の目線で語られる内容が変に専門的だったり
ルポと小説の間を行き来してしまっており、読者として不自然さに
目を瞑れなかった

実話としては、感動するほどのいい話なのだろうけど
小説として「3回、涙が出た。」というほどの感動はない

コメント
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